・ 今回の特集は「ジャズはブルースだ!」。なかなか個性的で、営業的には冒険的である。但し、私のようにロックもジャズもブルーズもソウルも聴く音楽ファンは結構いるので、今号への需要は結構あると期待したい。嬉しさで溢れ出る涙を拭う読者もいるかもしれない。
・ この特集については、付属CDの解説を含めて約30ページ。CDにはグラント・グリーンやチャーリー・パーカーの演奏を含む16曲が収録されている。本文では、“Kind of Blue”(マイルス・デイヴィス)などの名盤に含まれたブルーズ曲とその背景、ダイナ・ワシントンらのブルーズとジャズの両方を取り上げるシンガーやミュージシャンなどについて解説している。唯一残念なのは、ローランド・カークに関する記述はわずかなこと。
・ 他の記事も充実している。カーティス・メイフィールドの足跡の後編(9ページ)、アリゲーター・レコード物語(アルバム“Showdown!”)、チタリン・サーキット最前線(ツアーバスについて)などである。また、インタビュー記事はラッキー・ピーターソン、マイク・ヴァーニーなど5本もある。
・なお、発行元が(株)スペースシャワーネットワークに変わったが、全くレベルダウンは見られず、安心した。私が音楽雑誌に期待する現地ルポ、歌詞の分析、インタビュー、付属CDなど全ての要素が盛り込まれている。