前作がまだ若かった監督・出演者・スタッフ達の映画と音楽に対する深い愛情が若さゆえのエネルギーに溢れた力技が連発された傑作とすれば、なぜか一部では評判の悪い本作は、いまや大ベテランの製作者達のソウル・ミュージックにたいする一途な思いが痛いほどにひしひしと感じられるプロフェッショナル娯楽映画、評者個人としてはビートルズ「ホワイト・アルバム」、プリンス「サイン・オブ・ザ・タイムス」並に製作者たちの喪失感のようなものが感じられる名作、
ルイジアナに向かう途中、棄権したくなったメンバー達に路上ででまかせの様に語るダン・エイクロイド得意の大演説、ギャング・スター・ラップやテクノやディスコ音楽ばかりになっていいのか、俺達がソウル音楽をやらなくてどうするんだ!?こそ本作の核だとおもう、
世紀末以降、ビートルズの同世代と後世代ミュージシャン達が還暦を前に突然のように大挙して再活動を始めたのも、まったくこのダンのせりふと同じいらだちからからであることはもっと知られていい、もしこのままヒップホップ全盛が続き1950年だから70年代にかけて洗練を重ねた大衆音楽への敬意が損なわれる事への深い憤りが本作が世紀末直前に製作された大きな要因なのです、
以上の点から音楽に興味が無くアクション・コメディの可笑しみと痛快さを強く望む観客には前作ほどの訴求力が無い事はもちろんであることを前提に鑑賞する事をお奨めします、