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250ページくらいで,すぐに読めてしまうお手軽さがありましたが,内容はけっこう重かったです。
あらすじを少々。
東京に住む主人公が福岡に行ったとき,もう1人の自分に会う。彼女は自分が選ばなかったほうの相手と結婚して福岡に暮らしていたのだ。主人公は自分の結婚に満足していなくて,もし結婚相手を選ぶとき,今の夫を選ばなければどうなっていただろう,という思いが募っていた。そこで,もう1人の自分に1ヶ月だけ入れ替わることを提案する。
ドラマは多少暗めの雰囲気ですが,原作もけっこう暗い雰囲気で進んでいきます。自分の結婚に不満を感じ,相手と入れ替わってみたけど,結局相手の結婚も,決してパーフェクトなものではなかった,という…。
「ブルーもしくはブルー」って,どっちを選んでもブルーで変わらないよ,と言いたいのかもしれません。自分が変わらない限り…?
結末が好きでした。これから,主人公は自分で選んだ道を生きていくのだろう,と思います。自分も自分の選択を人のせいにしないで,生きていこう,と思いました。
他の山本作品と一線を画する作品となっている。
意外とサスペンスフルなんで驚かれた方も多いと思います。
よくある“隣の芝生は青く見える”という典型的な話で、物語はどんどん進んでいきます。
誰もがもういちどやり直せたらなあと思う人生。
“ドッペルベンガー”によってそれを実現するのだが、お互い(蒼子Aと蒼子B)が予想通り夢見て入れ替わったのが現実は厳しいという事を悟って行く過程が見事に描かれてます。
やはりこういう結末になるだろうと思っていてもそうさせないあたりは山文さんの術中に嵌っているような気がした。
女性にとって本当の幸せとは何かを見つめなおす恰好の作品と言えそうです。
いや、現実的には不可能!なんでひとときでも甘い夢を見させてくれる物語かもしれませんね。
ほんのひとときだからこそいいかもしれません(笑)
そうそう、私は蒼子Bさんの方がタイプです。地味な方ですよ(笑)
結婚小説として読まれてもいい勉強となるかもしれませんね。
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