実に美しい演奏です。
特に木管楽器と弦楽器がそれぞれ単独で演奏される部分に感激しました。例えば、第1楽章における主題間の経過句(音階の単純な上げ下げの箇所)のところも手を抜くことなく真摯に丁寧な演奏で、楽器の音の美しさがたまりません。基本的に総奏では高速、分奏では低速設定でメリハリのあるテンポ変化も自然な流れです。そして、極めて明瞭な録音が楽器の音をはっきり捉えています。好きな曲で一通り理解していたつもりだったのですが、数多くの新たな発見がありました。
第6番というと、第2楽章を除いては周期的に強弱を繰り返すのっぺりした曲の側面も持ち合わせていると思いますが、美しいメロディが各所に散りばめられた名曲であることを強烈に印象付けられました。世界に誇れるインバル・都響の名盤ではないでしょうか。