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ブルターニュ 死の伝承
 
 

ブルターニュ 死の伝承 [単行本]

アナトール・ル=ブラース , 後平 澪子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 9,240 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

フランス版「遠野物語」ブルトン語で聞書きした第一級の作品=資料の全訳!生者よ、驕るなかれ。死を思え。「死者」と共に生きるブルターニュの人々。神秘的なケルト民族のなかでも、最も「死」に魅せられたブルターニュの人々。「死」を隠蔽する現代社会が喪失した、豊穣な世界。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ル=ブラース,アナトール
1859年4月2日、フランス、コート・デュ・ノール県(現コート・ダルモール県)サン・セルヴェに生まれる。カンペールで高校教諭を勤めたのち、レンヌ大学文学部で教鞭をとる。1898年、ブルターニュ地域主義連合(URB)の発足に尽力し、議長に就任。アメリカ、イギリスで頻繁に講演を行なった。1914年、フランス政府よりレジオン・ドゥヌール・オフィシエ勲章を授かる。1926年3月20日、白血病により南仏マントンで死去。1928年7月、遺灰がトレギエに運ばれ、ギンティ川を見下ろす「詩人の森」の記念碑に納められる。バス・ブルターニュ各地の民間伝承を収集し、本にまとめると同時に、自身も詩や小説を数多く執筆した

後平 澪子
翻訳家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業、同大学修士課程修了。パリ第三大学博士課程中退。フランス大使館産業技術広報センター勤務を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 766ページ
  • 出版社: 藤原書店 (2009/5/25)
  • ISBN-10: 4894346850
  • ISBN-13: 978-4894346857
  • 発売日: 2009/5/25
  • 商品の寸法: 21.2 x 14.2 x 4.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 556,587位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kei
形式:単行本
勿論、我々はすべて・・・
生まれ落ちた瞬間から、大きく開いた死の口元に向かって否応なく引き寄せられているのだから

そして、どんなに覆い隠しても
崩壊に抗い続けた営みが止まるとともに腐敗が始まる

昔、人は今よりはるかに身近に、こうした命を失った肉体の変化というもの
その耐え難い腐臭も含めて受け入れていたのだろう。
死をもたらすアンクーは、日常の中で常に傍らに立ち
こちらとあちらの境界は余りにも曖昧で

だから人々は神にすがり
教会に助言を求め
口伝の中に、死に連れ去られないための
そして何より地獄に吸い込まれないためのノウハウを伝えたのだろう。

冬の炉辺、訥々と、あるいは豊かな抑揚を含みながら語られる
その語り口までが伝わってくる

確かに一面、ブルターニュ地方のフィールドワークレポートということもできよう。
もしかしたら、この先消えてしまうかもしれない伝承の、貴重な記述資料なのかもしれない。

でもやはり、ふと本書を手に取ってしまうのは
限りない恐怖を含んだ死というものを
諦念とともに真正面から受け入れる人々の、哀しくて優しく
どこかユーモラスな
そんな死との付き合い方に惹かれるからのような気がする。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 嫦娥 トップ1000レビュアー
形式:単行本
ブルターニュ地方の口伝を集めたものです。
1900年前後に蒐集されているとはいっても、宗教的哲学的メメントモって一つの伝承をひねくり回す頭の固い話しではなく、
○×村の△△という男が死んだふりなんかするから本当に……
という形式の村の噂話集に近く、しかし日本の怪談話の陰惨さや暗さを感じません。
あっけらからんと、
そうなの、しんじゃったのよ
と立ち話しで語られるような感じです。
ちょっとした英雄譚からアンクー、真実の聖イヴ、わけもかわらず犬をつれてたらい回しされる話しなど、バラエティに富んでいておもしろいです。

訳注はそれほどでもありませんが、原注が非常に多く、これだけで和書1冊分くらいあります。
もっともよくある参照文献の名前だけの原注ではなく、関連の伝承概略や風俗、背景などが書かれているので、これはこれで読んで面白い。
収拾したのは、バス・ブルターニュといわれる地域ですが、原注を読むと、似たような言い伝えがある
地域として、スコットランド、コーンウォール、アイルランドが多く取り上げられています。
だからケルト云々を全面に出した序がついているのでしょうが、蒐集された話しはキリスト教という質の悪いペンキの悪臭でどこからどこまでがケルトなのか、よくわかりません。
ブルターニュというと、イスしか連想できない私に判別できたのは、
ク・ホリン(MEGATEN風だとクー・フーリン)がすこしかすっているかな?くらい。
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