内容紹介
※ 本書は、この地のワインの本がほしいとの読者からの要望があり、
2000年10月刊行の『黄金丘陵 ブルゴーニュ・ワインの故郷』に加筆・修正し、新装版としたものです。
地図やデータなどは基本的に前書と同じです。
ロマネ・コンティ、シャンベルタン、モンラッシェ……。
ワイン好きなら一度は聞いたことのあるこれらの銘醸ワインは、
すべてブルゴーニュの黄金丘陵(コート・ドール)で生まれたワイン。
なぜ、この地で多くの素晴らしいワインが生まれるのでしょう?
本書を読めば、その理由が見えてきます。
ワインは、原料となるブドウが育つ畑の位置や土質、気象条件が大きく影響するもの。
本書は、前半で畑の状態がひと目で解る詳細なカラー地図と産地の概要を紹介し、
後半は資料編として、ブドウの種類や生産量、畑の地勢や土質などをさらに詳しく解説しています。
ワインをこよなく愛し、産地を訪ね歩いた著者による、コート・ドールの魅力が満載。
ワイン愛好家には必携の1冊です!
本書の目玉は、コート・ドールのそれぞれの生産地のブドウ畑の詳細な地図!
ブルゴーニュでは、ブドウ畑は畑を取り巻く諸条件によって細かく分けられ、
クリマ(区画畑)と呼ばれます。このクリマの良し悪しで特級畑、一級畑、村名畑などに分かれます。
本書の地図はオールカラーで、色分けによってその区分がひと目でわかるようになっています。
さらに、地図には等高線と方位も正確に記載。
解説とあわせて読むと、標高や日照と土質の関係など、
それぞれの畑の個性を決める条件がとてもよくわかります。
本書の前半は、地図のほかにそれぞれの村の歴史やワインにまつわる物語とブドウ畑の写真などを掲載しています。
産地を訪ね歩いた著者ならではの語りで、産地の様子がリアルに伝わります。
たとえば、「アメリカ第3代大統領だったジェファソンは、フランス滞在中、一番気に入った辛口白ワインはムルソーだと告白したことがあった」など、
この村のワインにはこんな逸話があったのか! と気付かされるエピソードも満載です。
後半はコート・ドールの各地区が取り扱うブドウの種類や生産量、畑の地勢や土質、
注目すべき生産者などのデータをまとめた資料編です。
それぞれの畑の知識をよりいっそう深められます。
著者について
●山本 博(やまもと・ひろし)
弁護士。1931横浜市生まれ。早稲田大学大学院法律科修了。
「ソペクサ(フランス食品振興会)主催の世界ソムリエ・コンクールの日本代表審査員を務める。2008年にはフランスの食文化の特性に著しく貢献した人物に贈られる「ザ・フレンチ・フード・スピリット・アワード」にて人文科学賞を受賞。
著書に「シャンパン物語」、「フランス ワイン ガイド」(以上柴田書店)、「ワインの女王ボルドー クラシックワインの真髄を語る」、「日本のワイン」(以上早川書房)、「ワインが語るフランスの歴史」(白水社)、訳書に「ヴィンテージ・ワイン必携」(マイケル・ブロードベント)、「世界のワイン」(アンドレ・L・シモン)、「フランスワイン」及び「新フランスワイン」(アレクシス・リシーヌ)(以上柴田書店)、「ル・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ コンティ」(ゲルト・クラム)、「ボルドー格付シャトー60」(ジャン=ポール・カウフマン他)(以上ワイン王国)など多数。