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ブリタニカ草稿 (ちくま学芸文庫)
 
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ブリタニカ草稿 (ちくま学芸文庫) [文庫]

エドムント フッサール , 谷 徹
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

現象学の始祖エトムント・フッサールが、『ブリタニカ百科事典』の求めに応じ、「現象学」の項目のために執筆した、ドラマチックな推敲のあとが窺える四つの草稿の集成。変化しつづけたフッサールの思索が成熟した時点で書かれた本書は、まさに“現象学とは何か”その核心を語る。そのため、完成稿(第四草稿)は、始祖自身による最も完備した好適な入門書ともなっている。これら草稿は、ハイデガーとの共同作業を経て完成したが、とくに第二草稿には両者の一致と相違が如実に現れていて、20世紀を主導した両者の現象学的哲学の本質を考えるための重要なヒントもここにある。詳細な訳者解説を付す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

フッサール,エトムント
1859‐1938。ドイツの哲学者。現象学を創始し、「厳密な学としての哲学」を構築する。現象学の理念は、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティなどに継承され、現代思想の諸潮流に計り知れない影響を与え続けている

谷 徹
1954年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。現在、立命館大学文学部教授。現象学と現代哲学を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 279ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2004/2/11)
  • ISBN-10: 4480088172
  • ISBN-13: 978-4480088178
  • 発売日: 2004/2/11
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By Bibliothekar トップ1000レビュアー
形式:文庫
フッセル現象学を創始者自らブリタニカの求めに応じて執筆したヴァリアント草稿をすべて収める。ブリタニカ草稿の邦訳は、雑誌「現象学研究」などに断片的に訳されて来たが、今回は異稿を全文収録しており、フッセルの厳密かつ完全主義的な思考の経緯を辿れておもしろい。
最初はフッセルの意向で、ハイデガーが第1稿を書くが、フッセルとの見解の相違で執筆を断念する。これが後に確執となり、両者の離反を決定付けたと言われる書簡も収録され、極めて興味深い。訳者による懇切な解説を含めて、フッセル自身による現象学入門書が邦語で読めるのは、ことを多としたい。
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形式:文庫
日本で知られていない、フッサールによる現象学の解説で、百科事典のブリタニカのために書かれたものの翻訳。
弟子であったハイデッガーが、自己流に解釈した原稿を、フッサールが、トーンダウンさせている添削の様子が
わかる。

訳者解説は蛇足。訳者の無理解、不勉強が目立つ。なくもがなの駄作で、読まない方がよい。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ジョン・ドゥ 殿堂入りレビュアー トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
本書は現象学のフッサールによる入門書の体裁をとっているようだが、内容は極めて専門的であり、入門者にはいささかレベルが高すぎるだろう。

『ブリタニカ草稿』というように、最終決定稿に到るまでの全ての段階の草稿を掲載しているので、緻密に読んでいけばフッサールがいったいに「何にこだわっていたか」が分かる仕掛けになっている。
ハイデガーもこの「ブリタニカ草稿」の執筆部分には参加していて共同執筆となるはずであったが、最終的にはフッサールはハイデガーの書いた原稿を一切採用しなかった。

ハイデガーの『存在と時間』などの著作を読んでいる読者ならわかることと思うが、ハイデガーとフッサールの哲学はかなりスタンスが違う。
私はハイデガーが多くの偉大なる哲学者達に与えた影響を否定は全くしないが、フッサールと比較した時、ハイデガーの思想はそもそもの段階から手詰まりの状態になっているという気がしてならない。

『存在と時間』においても、「存在」について語るために「道具」などの存在や「現存在が持つ気遣い」というものをその説明要因として使用している。
つまり、ハイデガーは「存在」を語るために「存在より上位」の「もの」や「こと」で説明するのではなく、「存在を前提とした何か」で説明を企てていることになる。これは自己撞着であり、循環であるし、フッサールには当然ながら受け入れがたいスタンスであったに違いない。

私はハイデガーという人は「方法の誤謬」がそれを読む人たちに、インスピレーションを与えたという極めて「怪我の功名的」な仕事をした人物であると思っているのだが、どうだろうか・・・。

フッサールの現象学は今でも生き続けている思想だと思うし、現に「分析哲学」の源流にもなっていると、ダメットも言っている。
どうもハイデガーとフッサールを日本人が比較した時に、ハイデガーの方に分があるようなのだが、本書を読んでその考え方が間違っていることをぜひとも認識して欲しいと思う。
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