自分もコレクター(?)なので共感する部分もあるが、伊藤英明のオタクぶりがちょっと極端に描かれる。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2000ファンタランド大賞を受賞した作品で、そのSFストーリーが評価されたからだと思う。確かに脚本はSFとして十分成立していると思う。
が近未来のサイドストーリーが北斗の拳のようでステレオタイプな気がするし、伊藤が追い求める幻のアメコミレアアイテムフィギア「ヘルバンカー」が世界の運命を左右するというのは安っぽい気がしないでもない(自分がアメコミフィギアに興味がないためそう思うかもしません。低予算でがんばったと言うべきか)。エジソンやアインシュタインを引き合いに「オタクこそが世界の歴史を変えてきたのだ」っていうのは言い過ぎな気もする(この点はオタクの定義に個人差があると思いますが)。韓国人造形師のすごさがいまいち伝わってこないのも残念。オタク賛美映画としては多少違和感を感じる。
しかし伊藤の若者らしい何かに熱中する姿は青春物語として楽しめる。真田麻垂美が伊藤の趣味に辟易しながら、結局好きな人のために行動する姿も夫唱婦随な感じで好感が持てる。これはオタクをテーマにSFを絡めた恋愛青春映画だと思う。