本作は、アン・サリーさんご自身が、ニューオーリンズでの3年間の生活を綴ったアルバム。
JAZZ発祥の地「ニューオーリンズ」の日々を綴ったアルバムだけに、かなりジャジーなアルバムに仕上っています。
現地スタッフが実に良い味を出してますね。
個人的には、以前のアルバム以上に、新鮮で清々しい印象を受けました。
最初は、彼女独特の哀愁を感じさせる楽曲が、やや少ないことを残念にも思ったのですが・・・・実はそこにこそ、今作の最大の良さがあるような気がします。
このアルバム全体を通じて感じられたのは、音楽を奏でる喜びやその心の躍動。
それはまるで、祭典が中盤に差し掛かった頃、緊張と興奮が緩やかにほぐれてきた時のような感覚・・・・何とも言えない心地良い時間がゆったりと流れていくような・・・・ノスタルジックな陽気さ・・・・。
聴いていると、喧騒な社会で見失いがちな明るさや優しさ(精神のゆとり)を呼び起こされるような気がします。
ギリシア古典を持ち出すわけではないですが、この音楽はもはや完璧な1つの医術と言えるでしょう。
思い出を音楽に変え、その音を聴く人たちと共有する・・・・・実に素晴らしいコンセプトだなぁ~と思いました。
今までの彼女のアルバムとは、また違った癒しが味わえる作品。おすすめです。