企業のブランディング志向は、今に始まったことではないけれど、インターネットなどのメディアの普及や消費者の嗜好の多様化で、迷走しているマーケティングも多く見かける。「ここは、基本に立ち返る」意味で、この本を読むといい。
さらにこの本は、ブランド再生工場の見学案内という形式で、身近な事例を挙げながら、咀嚼した言葉で分かりやすく、あるべき思考法を解説してくれている。
著者は、マーケティングを人が人のことを考える「心理学にいちばん近い経済学」として、メディアに振り回されずに原点に戻れといっている。それが「マーケティング・ゼロの思考法」だ。そして「メディアはこしらえるもの」だという。正直、この言葉にワクワクした。
多くのブランドを実際に立ち上げ、成功させてきた熟練クリエイターならではの発想だ。