ブランド価値至上主義のマーケティングとグローバリゼーションが、いかに発展途上国の人を搾取し
またそのことが結果的に先進国の人にも悪影響をあたえているか、の危険性を提唱した名著。
マーケティングの教科書的記述から始まり、現代的マーケティング手法の行く末には、人間性を無視する
非道な世界が広がっていることを分かりやすく解説してくれる。それは遠い国の話ではなく
われわれ誰もが親しんでいる身近なグローバルブランド、すべてに共通する問題だ。
現在でこそ、ナイキなどのグローバル企業による搾取労働は随所で問題視されるようになったが
その先鞭をつけた本書には、それなりの歴史的価値があると思う。著者のナオミ・クラインも
反グローバル主義運動の大御所となった。
個人的に面白かったのは、先進国のゲリラ芸術家達による、反ブランド運動の描写かな。
ここはユニークで、非常にユーモラス。こういうアプローチもあるんだ、と一読の価値あり。