商品の物理的寿命はその大半が人間の寿命よりも短いが、ブランドという衣装をまとえば人間よりも長寿であり、しかも国や文化圏を超えて長期にわたって生き続けるという。
本書には、われわれがよく知っている身近な生活用品や食品、衣類などのブランドが多数登場する。筆者はヒット商品、ロングセラー商品の成功事例から、ブランド商品の創造がどのようなメカニズムを持っているのかを分析。また消費欲望との関係を明らかにし、ブランドの意義を考察する。
本書の新しい点は、ブランドという問題に対して、「メディアとメッセージが交錯しあう」ダイナミックな視点から、多角的にアプローチをしたことにあると言えよう。ブランドは現代の市場経済のありようを象徴的に示すものであるため、あまりにも現代的な問題であることがよくわかる。
(日経ビジネス1999/10/18号 Copyright日経BP社.All rights reserved.)
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28 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
三冊読み比べ,
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レビュー対象商品: ブランド―価値の創造 (岩波新書) (新書)
ブランドの分野では、アーカーやケラーの本がスバラシイのだが、他部門の社員にも薦められる安価な入門書を求め、3冊読んでみた。 まず阪本啓一の『ブランドの授業』は解り易いのがよい。本屋で それに比べ、田中洋の『企業を高めるブランド戦略』は中身が濃い。 それにケーススタディが実践的だ。「成熟した日用品市場に 「老齢化したロングセラー実用車がモデルチェンジするには?」 石井淳蔵の『ブランド』も新書だから安い。それに、ブランドが ただ、いささか変わった本なので、気に入るかどうかは読者しだい。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
記号論によるブランド概念の分析,
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レビュー対象商品: ブランド―価値の創造 (岩波新書) (新書)
マーケティングの一分野であるブランド・マネジメントについて講学的に知ろうと読み始めましたが、説明のアプローチはかつての言語論や記号論そのままです。「ブランド」が製品の技術や使用機能の従属性から離れて生成発展していく説明は十分成功していると思いますが、言語論や記号論がない読者はちょっと辛いかもしれません。ただし、こういった一連の概念に慣れると応用が利くので、知っておく価値は小さくないと思います。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「ブランドとは何か」を分かりやすく読ませる一冊,
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レビュー対象商品: ブランド―価値の創造 (岩波新書) (新書)
日本におけるマーケティングの権威のひとりである石井淳蔵氏が新書にまとめた「ブランド」論。
前半ではブランドの性格、機能を解説。特に第2章ではブランドの性格を技術と使用機能の軸をもとに分類してみせ、消費者がどのようにブランドを認知するかを分かりやすく説明してくれます。 後半はブランド価値分析やブランドマネジメントなど企業におけるブランド管理手法を中心に触れています。 事例が豊富で、かつ、参考文献も数多く紹介されているため、類書を読みたくなるような刺激を受けます。また、貨幣法制論や記号論など別ジャンルの切り口での解説も新鮮に感じます。 知的刺激をうける一冊です。
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