スリルとサスペンス、それにアクションと、それにシナリオはなかなかおもしろいと思います。
ただ、どこかマット・デイモンのボーンシリーズに似たような消された記憶探しの感じはしますが、植え付けられた記憶により、捜査を進めて犯人を突き止めるという点はまったく違ったアプローチです。
ストーリーはどんでん返しとなるのですが、時間の関係からか、おいしいところをつまみ食いするような感じがあり、要となるところの詰が甘いように思います。
記憶を植え付けられて犯人探しをするところなどは、なかなかおもしろいところなんですが、ひとつだけのケースだけではあっさり過ぎていますね。
メインを自分の記憶探しのところに持って行きたかったという制作意図は冒頭よりなんとなく分かるんですが、もうひとひねり押しの強さがあればよかったのではないかと思います。
ただ、そんなに悪くは感じない流れであり、とびっきり良くはないですが、アプローチには味わいはあります。
こういうシナリオをもう少し膨らませば、すごくいい映画になるという期待感があります。
タイトルの「ブランクスレーター:Blank Slater」とは、”(記憶がない)白紙状態のひと”という意味でしょうか。