登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
他のマッカーシーの作品を読んでから読む人へ,
By
レビュー対象商品: ブラッド・メリディアン (ハードカバー)
今のところ翻訳されているマッカーシーの作品は他に5つあるけど、1.すべての美しい馬、2.越境、3.平原の町、4.ザ・ロード、5.血と暴力の国 この作品はちょっと他の作品と毛色が違うところがあります (評者は1、2、5を読んでます) それは、 ・文章が詩的 「越境」もそうでしたが、「越境」よりさらに詩的です 一つ一つのセンテンスが詩として独立してるような感じです 「血と暴力の国」など会話と独白が多いので通俗小説並みに読みやすかったですが、この本は話を追いづらいので読みづらく感じる人もいるでしょう ・残酷描写が他の作品よりきつい マッカーシーの作品で何をいまさら、と思われるかもしれませんが、他の作品より強烈だと思います インディアン戦争の時代が舞台ですから、描かれているのは個人の暴力を超えた虐殺です ・あと、これは言葉で表現しづらいんですが、この小説は作者の意欲作といった感じです 他のマッカーシーの作品と同じく世界の不条理さがテーマだと思うんですが、この作品には世界の不条理を体現したキャラクター「判事」がいます 他の作品では不条理は特定の形をとっていません 読者は世界の不条理に憤りや戸惑いを感じつつも、それをぶつける相手すらないわけです (「血と暴力の国」のChigurhは判事に近い感じですが、判事ほど怪物じみていません Chigurhは不条理の構成要素の一部ですが、判事は不条理の神に仕える神官といった感じです 両者は似ていますが違います 映画「ノーカントリー」はChigurhの不条理の体現者としての性格を意図的に小説より強調したと思います) もちろん現実には不条理を体現する人間などいません この陰惨な小説に対して変な表現ですが、憤りや戸惑いをぶつける相手の形があるだけ、この小説は「越境」や「血と暴力の国」より希望があるような気がします そこに作者のポジティブな意志を感じます いずれにせよ一読の価値は十分すぎるほどある小説です 縁あってこのページにたどりついた方、ぜひどうぞ
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
凄まじい暴力描写。でもどこか心の奥底でうごめくものを感じる,
By
レビュー対象商品: ブラッド・メリディアン (ハードカバー)
『ザ・ロード』や『血と暴力の国』の著者の待望の翻訳。噂は聞いていたけど、血塗られた、凄まじい暴力描写の連続に衝撃を受けた。これほどまでの暴力描写の小説は読んだことがない。19世紀半ばのアメリカとメキシコを舞台に、インディアン狩りの討伐隊に加わった少年の旅路を描く。 あとがきでも触れられているが、この小説は、残虐なインディアン狩りというアメリカの歴史を単純に告発しているだけでなく、暴力や戦争に惹きつけられてしまう人間という存在自体への痛烈な告発になっている。 読後感も悪いが、何か心の奥底を揺さぶるような小説。単純な正義や平和といった言葉の対極にあるのではない暴力や悪がが確かにこの世には存在している。 しかし、すごい作家だ。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ライトノベルの対極にある作品,
By kumin (熊本市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ブラッド・メリディアン (ハードカバー)
しんどいなぁと思いながら読み進めていった.暴力シーンの描写は具体的で,善悪の感情は込められていない. 詰め込まれた文章の中に, 19世紀半ばのアメリカ西部の気温や湿度, いろいろな国の言葉,骨を砕く音, ほこりっぽい空気の臭い,肉の腐る臭いが充満している. 「人間はなんのために生まれてくるのか」という哲学など 気にもしない虐殺に次ぐ虐殺 殺される者がかわいそうだとか, 名もなき少年の運命はどうなるのかなどの 通俗的な読み方を否定する虐殺また虐殺 片手間に読めるライトノベルの対極にあり 極端な状況下における人間を描き切った マッカーシーの筆力を楽しむための小説だと思う.
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|