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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
カナダのヴァンパイア,
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レビュー対象商品: ブラッド・プライス―血の召喚 (ハヤカワ文庫FT) (文庫)
トロントを舞台という珍しい場所でのヴァンパイア小説である。さて、この表紙にかなり買うのを躊躇ったのだが(あまりにもライトノヴェルを髣髴とさせるので)、カバー裏のあらすじの説明で購入に踏み切ってみた。
トロントの街で、人の力とは思えぬ一撃を浴びて全身の血を抜かれた死体が連続殺人の様相を呈して出るところから物語は始まる。マスコミまでがヴァンパイアの仕業だと書き立て、英国王室の血を引くヴァンパイア氏ですら同属の仕業かと思いきや……、というわけで、ヴァンパイアが悪行を尽くす話ではないのである(笑)。 主人公は視力を失っていく病のためにやむを得ず職を辞した元警官で、タフではあるが怒りっぽく、元彼とは顔を付き合わせれば喧嘩腰の日常で、振り回されそうなヒロイン。この女性と先のヴァンパイア氏がひょんなことから手を組んで事件解決へと進んでいく中に、ちらちらとヴァンパイア氏の過去も語られるが、それは決してメインではない。 全米では累計100万部を超える売上を出したシリーズものらしく、シリーズということを考えれば設定の出し惜しみはしょうがないのか、ヴァンパイアの世界観を楽しみたい読者にとってはやや不満。 テンポも悪くないし、表紙から受けた印象ほどライトのヴェルのお気楽さもなかったので個人的には面白かったと思うのだが、一つだけ大きな欠点が……。 邦訳である。 時々何度読み直しても日本語がおかしいところがあり、それで引っかかって数行進めないのは結構ストレス。 そのせいで随分と作品自体の質が落ちて感じられたのが残念だ。
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