【あらすじ】
売れない女優のロッテシアに、転機が訪れる。なんと、大人気作家ノンノの舞台に出られる
ことになったのだ。
俄然、張り切るロッテシアだが、付いた役というのは、実は――死体。
しかし、死体役だからといって手を抜くわけにはいかない。この舞台で誰かの目に留まれば、
次のステップを踏み出せるからだ。ロッテシアは立派な死体を演じるべく、役作りの為に作
品の舞台となった町、ケンテルへと足を運ぶ。
そして、何処でどう道を誤ったのか、訪れたケンテルの町で、ロッテシアは吸血一族・サー
ディの生贄にされてしまう。
絶体絶命の大ピンチ――!!
と、思いきや、現れたサーディは血が苦手な草食系美男子だった。
そんなこんなで、外の世界へ行きたいと願うサーディを、古の一族の里から連れ出すことにな
ったロッテシア。
王都を目指す二人に、里からの追手ウィンディネが差し向けられ――
【感想】
元気いっぱいでたくましいヒロインと、草食系男子の組み合わせが良かったです。サーディの天
然ぶりがとても可愛くて微笑ましいです。
吸血鬼ものというわりには、吸血鬼要素は余り感じられませんでした。耽美な吸血鬼ものを期待
する方には、向いてないと思います。ドキドキの吸血シーンもありません(笑)
最後の方が駆け足気味で、闘いシーンも、いきなり戦闘に突入した感がありました。里に縛られ
ているウィンディネの描写も浅く、ところどころ粗はあるかと思いますが、全体的にテンポが良
く一巻ものとしてはよくまとまっているのではないかと思います。
ただ、サーディの二重人格ぶりはもう少し見せて欲しかったかな……と思います(笑)