灯花理は母親を失い、祖母の屋敷に暮らしている。
母親の妹の娘美影は同じくクラスで、いつも灯花理をサポートしてくれる存在。灯花理はいつも自信がなく、美影はその逆の性格なのだ。
美影の母親は祖母に好かれていないらしい。つまり、祖母にとって長女は可愛かったが、次女はそうでもない。
灯花理と美影は、厳しく、感情を外に出さない祖母を密かに魔女と呼んでいる。
灯花理と美影は発見した灯花理の母親の日記を読む。若き日のそれは灯花理にとって、心の支えだ。と、そこにブラック・ダイヤモンドという謎の言葉が。宝石のことだと思った二人は、それを捜そうとするのだが…。
一方クラスでは、灯花理が友達の机の中に批判文を入れたと仲間から誤解され外されようとしたり、それを美影が救ったり、しかし真相はますます怪しくなったり、不穏になっている。
灯花理はますます美影を頼りにするのだが…。
人間関係というテーマをこれまでも令丈は書き続けていますが、心の内に蠢くモノに焦点を合わせたものはハードカバー作品で、外側の関係性はソフトカバー作品でと、描き分けてきました。
それは読者層の違いに合わせてだと私は思っています。
ハードカバー作品の描き方とソフトカバー作品の描き方を融合して、それがエンタメとして読まれること。令丈の目指すものの一つはそれだと考えますが、今作でいよいよ開始された予感。