人生の大きな節目である就職そして転職。そこに潜む大きな落とし穴。それがブラック企業への就職だ。
折角一流大学を卒業しても一旦そこに足を踏み入れると健康を害するだけでなく年功に伴う技能・経験を積むこともできず、まともな世界に抜け出すことは至難の業である。
著者の繰り出す例、特に募集メッセージは良く新聞や雑誌で見かけるものばかり。その実情を知るにつれ震えを覚えるのは私だけであろうか。
ブラック企業だけに問題の源泉がある訳ではないと著者はしきりに元請け会社、そして消費者、社会の責任を示唆する。自身の洞察の深さを示したいのではあろうが、中途半端に終わっているところは残念である。このボーリュムではむしろブラックのブラック性を際出せることにより読者の注意を喚起することに専念すべきではなかっただろうか。