「我々が法律を作り、我々こそがその支配者たる場所――
「現代の海賊共和国」――我らの望む穢れた別天地。
たゆまぬ努力、そしていくばくかの幸運に恵まれ、この田舎町を――
この街すべてを、俺たちのアジトへと変貌させた。
(中略)
それが――この街だ。それがロアナプラだ」
ブラクラはしばらく買っていなかったが、コンビニで立ち読みしている途中で
上記の張アニキの演説にガツンとやられて即購入。
おお、なるほど。
『ブラック・ラグーン』ってのは、そういう話だったのかよ。
今までは、商社マンからならず者にドロップアウトしたロックの成長や
同じラグーン商会の女ガンマン・レヴィとの仲だの、
バラライカ姐さんのイカレっぷりだの、
ドンパチ、ドンパチ、ドンパチだのを中心に読んできたのだが、
ここにきて、舞台となる悪徳の街・ロアナプラの行く末が気になってきた。
というか、内外の悪党どもの間で絶妙なバランスを取ることで存続している
このユートピアの浮沈が、ストーリーの大きな軸だということにようやく気づいた。
ブラクラのドンパチは非常に魅力的なんだけど、次第に飽きてきて、
「ラグーン商会の面々は今日も元気にドンパチやってます」というようなラストを
想像してしばらく買ってなかった。けど、こうなると、
ユートピアの崩壊をもって、この作品は完結するんじゃないかという気がしてくる。
ドンパチ少なめの折り返しの巻、とあとがきにも書かれているが、ストーリーの主軸が
定まってきて、購入の価値ありだと思う。おまけページもわりと好き。