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ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
 
 

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 [ハードカバー]

ナシーム・ニコラス・タレブ , 望月 衛
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (58件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

■人間には不確実性を扱えない根本的欠陥があることを解明!
原書が刊行されたのは2007年4月。前著『まぐれ』同様、発売直後から、人間の思考プロセスに潜む根本的な欠陥を、不確実性やリスクとの関係から明らかにして、経済・金融関係者の話題をさらった。さらに、「サブプライムローン危機」が発生すると、「誰一人予想もしなかったインパクトのある事象」が起こる原因を原理的に明らかにした書として爆発的に読まれ、全米で150万部超の大ヒットを記録している。

■「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは何か?
むかし西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっていた。そのことを疑う者など一人もいなかった。ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかった。白鳥は白いという常識は、この新しい発見によって覆ってしまった。
「ブラック・スワン」とは、この逸話に由来する。つまり、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象の意味である。タレブによれば、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。一つは予測できないこと。二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。そして三つ目は、いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、実際よりも偶然には見えなくなったり、最初からわかっていたような気にさせられたりすることだ。

■世界の見方を変える書
私たちは自分で思っているほど実際には物事をよくわかっていない、とタレブは言う。彼はそんな現象を長年研究してきた。私たちはどうでもよくて取るに足らないことにばかり気をとられてしまう。そして相変わらず重大な事件に虚をつかれ、そんな事件が私たちの世界を形づくっていく。
本書でタレブは、私たちにはわかっていないとわかっていることのすべてを語る。「ブラック・スワン」に立ち向かい、それを利用できる驚くほど簡単な方法を提示する。本書の衝撃的な内容を読めば、世界の見方は一変するだろう。

■上巻の内容
上巻の第1部「ウンベルト・エーコの反蔵書」は、私たちが歴史上の事件や今の出来事をどう見るか、そんな私たちの見方にはどんな歪みが現れるかを具体的な事例をもとにして論じる。さらに、第2部「私たちには先が見えない」において、まずは私たちの予測の成績について見ていく。以降は下巻へ。

内容(「BOOK」データベースより)

歴史、哲学、心理学、経済学、数学の世界を自由自在に駆けめぐり、人間の頭脳と思考の限界と、その根本的な欠陥を解き明かす超話題作。

登録情報

  • ハードカバー: 312ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2009/6/19)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4478001251
  • ISBN-13: 978-4478001257
  • 発売日: 2009/6/19
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (58件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 複雑化する社会の不確実性を解き明かす名著, 2009/6/29
レビュー対象商品: ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 (ハードカバー)
サブプライム問題に端を発した世界金融危機において、誰もが疑問を持ちました。アメリカの金融工学は最先端で、徹底したリスク管理ができているはずなのに、なぜこれだけの破綻が起きたのか、と。

サブプライム問題が顕在化する前の2006年に出版されたのに、その理由である現代の金融工学や経済学の誤りを鮮やかに指摘するのが、デリバティブ・トレーダーにして研究者のナシーム・ニコラス・タレブによる「ブラック・スワン」です。

本書は、ただの経済書ではありません。むしろ、複雑化する社会における、人間の認知と思考の限界を示す、重要な哲学書です。圧倒的な知的刺激に、まだ興奮が収まりません。

表題であるブラック・スワンとは、オセアニアで発見された黒い白鳥のことで、それまで黒い白鳥は存在しないとされていた学説が、その発見によって覆されました。

ブラック・スワンが象徴するのは、理論というものを「検証」することは非常に難しく、「反証」することは非常にたやすい、ということです。ここが非常に重要なのですが、我々は常にブラック・スワンを発見してからしか、ブラック・スワンを含む理論を作れないのです。すると、おわかりでしょうか。サブプライム問題に代表されるような、ファイナンス理論が想定していない事態は、そもそも理論で管理することが不可能なのです!

リスクをコントロールする戦略が不可能ならば、不確実性を積極的に活用するしかない、とタレブは説きます。専門であるトレーディングの例としては、ポートフォリオの大部分はアメリカ短期国債のような超安全な資産に投資しつつ、残りの10〜15%をあらん限りのレバレッジを効かせたハイリスクな資産に投資するという「バーベル」戦略を説明します。こうすることで、悪いブラック・スワンによる破綻のリスクを避けながら、良いブラック・スワンーー大穴ーーを引いたときには大きく資産を増やすことができる、という考え方です。

タレブの議論は、現代社会における不確実性の増大を説明するための複雑ネットワーク理論、ギリシャ哲学における経験主義、行動経済学からフラクタル数学、ポパーにまで飛ぶので、聞きかじりでもそれらの知識がないと読むのは辛いかもしれません。

タレブが繰り返し激しく攻撃するのは、自閉する哲学や、学会での権威付けの競争にのみ用いられる複雑な数理モデルを駆使する経済学です。それらの知のタコツボに風穴を開けるタレブの議論は、明瞭にして痛快。

本書を読み通して理解することができれば、ネットワーク化して複雑化する社会における見通し図を得たようなものです。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 理系バカのための本, 2011/5/8
レビュー対象商品: ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 (ハードカバー)
評判のいい「まぐれ」と比較して、
賛否両論の本書ですが、私はこっちのほうが好きです。

確かに内容は「まぐれ」とかぶってますが、ちょっと主題が違います。
「まぐれ」がカオスに翻弄される文系バカのために書かれた本だとすれば、
「ブラックスワン」は「まぐれ」の内容を踏襲した上で、
システムに翻弄される理系バカのために書かれた本です。

世界を単純化・システム化して考えることに慣れきってしまっている、
私のような理系タイプほど、この「ブラックスワン」から得られるものは大きいでしょう。
「まぐれ」な事象に、自分はよく知っていて、上手く対応できていると思い込んでいるようなタイプです。

逆に、もともとシステムとは無縁の世界で生きてる文系タイプの人にとっては、
「なにを当たり前のことを」程度の内容でしかないでしょう。
確かに「当たり前な」ことしか書いてません。評価が低いのも頷けます。

ただ、私にとっては人生観が変わるくらいの衝撃な内容でした。
この手の問題を扱う分野に日頃から携わってたりすると、もうまさに!なツッコミのオンパレードです。

この本、たしかに読みにくいです。
「まぐれ」もそうでしたが、とりとめもなく、だらだらと書かれた感じで、全体としてまとまりがありません。
まあこれもプラトン化を嫌う著者の方針なのでしょう。(性格の問題なのかも知りませんが。)
それと、ある程度の予備知識があることを前提で書かれているため、
投資も金融工学も統計も確率も、何も知りませんって状態ですと、
日本語の意味は分かったとしても、右から左へ抜けて何も残らないでしょう。

理系タイプで、なおかつ金融工学・統計・確率のどれかに多少精通してるぜって人は、是非読んでほしい。
きっと思いがけない発見があるでしょう。
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26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ありえないなんてありえない, 2011/3/17
レビュー対象商品: ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 (ハードカバー)
東北関東大震災が起こって改めて本書の言っている「ありえないなんてありえない」の意味を深く考えさせられます。見たこともないような津波の脅威や原発の事故、そして株式市場や為替市場で急激に起こったことなど、まさに「ありえないなんてありえない」。
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