某新聞の書評で久保寺さんの経歴に触れていて、
気になって読んでみました。
なんてったって、2007年に3つの賞をさらった時の人です。
(「すべての若き野郎ども」で第1回ドラマ原作大賞選考委員特別賞を受賞。
「みなさん、さようなら」で第1回パピルス新人賞を受賞。
「ブラック・ジャック・キッド」で第19回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞!)
手塚治虫の「ブラックジャック」に心酔して、
彼のように振る舞う男の子が主人公で
小学校時代のさまざまなエピソードで構成されていますが、
自分が小学生のときも似た感じだったなぁーと
懐かしかったり、微笑ましかったり。
とはいえ主人公達をとりまく現実はけっして甘くはなく
子供は親を選べない、という切なさが、物語の根底にあります。
だけど、その胸苦しさが、エンディングで
春の雪のようにやわらかく溶けていきました。
子供を抱きしめるということは、子供時代の自分も一緒に
抱きしめることかもしれないな、と思ったら
胸がじんわりとしました。
ぜひ、いろんな世代の人に読んで欲しいと思います。