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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
20c初頭の誰もが聞いたことがある有名物理学者達の人間関係と苦悩,
By jadia (埼玉) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ブラックホールを見つけた男 (単行本)
NASA X線衛星CHANDRAは可視光では見えない宇宙の真実を幾多も解き明かしてきた。チャンドラ(英語発音ではシャンドラ)は数学で白色矮星の上限質量を見出した。当時はシリウスBが解明されつつあり、恒星の一生の謎、ひいては恒星のエネルギー源、さらには原子理論が解明される原子理論物理学の爆発的発展期であった。オランダ、ドイツ、ソ連の優秀な科学者達の業績と苦悩も紹介され、その中でのチャンドラとエディントンの自分が信望する理論のぶつかり合い、またチャンドラだけではなく、エディントンの周囲の学者、とりわりミルンに降りかかる不幸も当時のケンブリッジ内の権威主義に翻弄せざるを得ない。後半は、チャンドラがアメリカに渡った後の中性子星、ブラックホールの解明の歴史がマンハッタン計画と背中合わせにあったことが様々の人物の私生活も垣間見ながらわかりやすく詳しく紹介されている。人間界の繁栄と罪の歴史的繰り返しの重要な一例でもある。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
‘科学者も人間’…と言うべきか?,
レビュー対象商品: ブラックホールを見つけた男 (単行本)
‘科学界にありがちな…否、どんな業界でもありがちな人間同士の対立’と言うべきか? 今や科学に興味のない一般でさえ、名前くらいは聞いた事はあろう‘ブラックホール’が科学(主に天文学、物理学)において認知されるまでの軌跡。 それをはじめに理論的に指摘したインド出身のバラモンの天才・チャンドラセカールは19歳(発表時は24歳)。無根拠に否定した当時の英国・学会の重鎮エディントンにより、チャンドラは人生に影を落とされ、天文物理学は30年以上もの遅れを被る。…といったブラックホールと発案者の苦悩、その周辺の当時(1930年〜)の科学進歩や科学者たちに関する書物。 科学者たちの‘人間味’に焦点を当てながらも、1930年代から大戦の核開発や‘対称性の破れ’に至るまでサラリと触れている。 題の“ブラックホール…”で天文物理や宇宙物理などが主だと期待し過ぎてはいけない。あくまでも題は“ブラックホールを見つけた男”なのだから人物に関する話。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
研究者の生態が生き生きと描かれている,
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レビュー対象商品: ブラックホールを見つけた男 (単行本)
チャンドラセカールと同時代の物理学者、天文学者が多数登場。彼らの性格まで描かれていて大変興味深い。科学理論の解説書ではなく、研究者たちの人間関係の物語である。だから宇宙に興味のない人でもおもしろく読めると思う。ひとつ気になったのは、超高密度の白色矮星を「岩のように硬い」、と繰り返し表現していること。白色矮星は岩の何万倍も高密度なのだから、この表現は不適。著者がこう書いているのなら、訳者が変更すべきだった。岩の比喩など使わず単に「超高密度」でいいのではないか。恒星間の距離を常にキロメーターで表すのも不適。日本人には「光年」のほうがよい。
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