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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
相対論的宇宙論の優れた解説書,
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レビュー対象商品: ブラックホール―一般相対論と星の終末 (ちくま学芸文庫) (文庫)
学部生以上を対象とした、ブラックホールと恒星終末モデルの解説書です。
議論に必要となる数式をきちんと省略せず記載しているため、理系の専門書を読みなれていない人は、数式を見ただけで尻込みしてしまうかも。 しかし、科学や物理の好きな社会人や高校生であれば、数式を細かく理解しなくても、本書はそれなりに楽しめるだけの内容となっています。 実際に、そういった一般読者を想定し、細かい議論や数式を小さな活字に追いだすことで、難しい箇所を読みとばしながら、大筋だけを理解できるよう工夫されているからです。 ただし、 「ロケットでブラックホールに落ちたらどうなる?」 といった、通俗的 (?) な話題にはふれていません。 一方、計算の好きな人であれば、本書に収録されているデータと式を利用し、本書で述べられている問題をある程度自分で計算してみることも可能。 前半 1/3 は一般相対性理論にいたるまでの歴史的経緯、後半の 2/3 では、70年代前半までに判明した、恒星の終末モデルやブラックホールについての、さまざまな研究が詳しく紹介されています。 ブラックホールの磁場や回転エネルギー、それに輻射や蒸発、重力波発生のしくみや検出方法など。 もちろん、一般相対性理論の厳密解のひとつ、富松−佐藤解についての話題も。 30年以上まえに書かれた本ですが、著者の佐藤とルフィーニが、この分野での第一人者ということもあり、引用されている文献や資料の質が高いうえ、あつかっている問題にもブレがなく、現在でもほとんど内容が古くなっていない点はさすがです。 もっと一般むけのブラックホール解説書を読みたい人には、ソーンの 「ブラックホールと時空の歪み」 がオススメ。 (原書 「Black Holes and Time Warps」 なら、ずっと安く入手可能) もちろん、 「宇宙船でブラックホールに突入するとどうなる?」 といった話題にもふれています。 著者のソーンは、本書に登場するホイラーとともに、ブラックホール研究の中心的人物のひとり。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
宇宙構造としての重力、そして無限大の意味,
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レビュー対象商品: ブラックホール―一般相対論と星の終末 (ちくま学芸文庫) (文庫)
第1章宇宙観と物理法則
第2章アインシュタインの相対性理論 第3章星の重力平衡限界とコンパクト星 第4章中性子星・ブラックホール・X線星 第5章ブラックホールさまざまの話題 文庫版あとがき・・・最新状況記述有り 全五章を通して一通りの話題は学べるようになっている。Rij-gijR/2=-8πGTij/c~4(アインシュタインの場の方程式)、rg=2GM/c~2(シュヴァルツシルト半径)、Mc=3.1/(μH)~2(hc/G)~3/2=1.44(2/μ)~2M◎(チャンドラセカール質量)、D=((δ~2-1)p~2/3δ~2+q~2)M~3(場の方程式の解)等々最小限の数式も小活字で随所に挿入されており、理解を深めやすくなっている。 物理学で学ぶ最初の力である重力と言って、それがまだ謎に包まれていてその実体(重力波)すら未だに観測されておらず、理論的にもやはり最後の難関、難攻不落の牙城であり続けていると言えよう。宇宙の探究が進めば、自然にBHは観測されるだろうし、それは銀河宇宙の構造を前提とした時、何億とある、もしかしたら一兆個くらいある。そのBHが単純かどうか、運動量、電荷、角運動量をどう保つかという差異はあるにせよ、いずれ観測と分類、そして理論へのフィードバックが始まるだろう。 時空はこの宇宙の構造そのものである。そもそも重力という純粋イメージの概念がおかしい、あるのはこの宇宙固有の構造だけで、その構造世界の中に物質と運動が成立していて法則に従っている、そのことの意味は起源の由来をまで明確にするはずなのだが、この重力で引っ掛かっている。 この宇宙が閉じていれば、最終は無に帰す。この宇宙が平衡ないし開いていれば、BHはこの宇宙の中では一旦維持されて最終一個になるか、そのまま有限複数個の開口のままか、やがて蒸発してこの宇宙には関係なくなるかだろう。いずれにせよ、BHが暗闇ではないこの宇宙に対し暗黒領域として却って見えるように別宇宙への手懸かりとなる取っ手、ハンドルとしてあると言ってもいいかもしれない。
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