つぼやビンの中というのは、魔物が潜むのに好都合なのだろうか。
昔話では魔人や化け物が、よくとじこめられていたりしますが、
本書で活躍するブラッキンはかなりクセの強いやつです。
潜んでいるのは机の上の黒いインクビンの中。
主人の寝ている間に、ビンのふたを開けて登場したかとおもうと、
机の上を歩き回って芸術的な?痕跡を残していく。
そればかりか、出来立ての船の模型を乗っ取り、勝手に家の外へ
飛び出してしまうのです。旅に同行するのは鉢植えサボテンのキンダーちゃん。
二人あわせて、タイトルのブラッキンダーというわけです。
空飛ぶ船での航海は、かなりぶっとんだもので、スズキコージさんで
なければ描けないような、とんでもない出来事が当たり前のように
繰り広げられます。最後はきちんと家にもどってくるので、ひと安心。
最近家の中にこもりがちな方、非日常的な気分を味わいたい方に
おすすめ。