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ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか (中公新書)
 
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ブラジルの流儀―なぜ「21世紀の主役」なのか (中公新書) [単行本]

和田 昌親
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「21世紀の勝ち組」と言われるブラジル。サッカーW杯、リオ五輪のダブル開催も決まった。長い間、政治的・経済的に不安定で、社会矛盾も深根かったが、ルラという希代の指導者のもと、「風格ある大国」に生まれ変わろうとしている。資源と食料で不安を抱える日本にとって、その双方を豊富に持つこの国は、救世主に違いない。危機に強い国民性から、芸術的サッカーまで、ブラジルの驚きの「流儀」がいま明らかになる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

和田 昌親
1947年、神奈川県生まれ。東京外国語大学スペイン語科卒。71年、日本経済新聞社に入社。整理部、産業部記者、サンパウロ特派員、経済解説部長、欧州編集総局長(ロンドン)、東京編集局次長を歴任。QUICK取締役、日経アメリカ社社長を経て、日経常務取締役(国際担当)を務める。2010年4月から日経HR社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 252ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2011/02)
  • ISBN-10: 4121020960
  • ISBN-13: 978-4121020963
  • 発売日: 2011/02
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
だいぶ手垢がついた言葉だがBRICsと呼ばれる国のうち、ブラジルだけを取り上げた本は余りない。中国なんて新書だけでも毎月何冊も出る状況にもかかわらずだ。ほかの南米諸国と違い、ブラジルはスペイン領ではなくポルトガル領だった。支配被支配がはっきりしていたスペイン人と違い、ポルトガル人は先住民、黒人と同化し、人種間のいがみ合いが少ない。人種のるつぼで形成されたブラジル人は熱狂とサウダージが同居し、ゆったりした優しさをもつようになった。そんなブラジル人たちがハイパーインフレも軍政も乗り切り、今世紀に入りブラジルは急成長を始めた。そんなブラジル人を本書では67のQ&Aから解き明かす。

高金利が続く理由、資源開発力の高さ、核兵器放棄の理由も興味深く読めるが、やはり面白いのは「ブラジル人」っぽさを書いた節。ブラジル人がサッカーに厳しいのは「みんなプロ崩れで、いつでもサッカー選手がしっかりやらないならいつでも俺が代わるぞ」と思って見ているから、というのは笑ってしまう。セレソンも必死になるわけだ。ほかにもシュラスコや激甘コーヒー、フェジョアーダがブラジル料理の看板になった理由から、経済やブラジル人の歴史を語るのもいい。

余り紹介されていなかったブラジルの汲みせど尽きぬ魅力を、その心性に寄り添うような明るく軽妙な筆致でよく描いている。Q&Aというかコラムですべて構成されているので、著者が言うように経済、政治、生活やサッカーなど、関心のあるところからでも気楽に読める。サウダージ、カリオカって言葉になんか気だるい郷愁を感じていたが、読んでみて人口、面積だけではないブラジルの大きさ、深みを感じさせられた。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最近、ブラジルは現状分析や将来予測の視点から語られていることが多い。
この本は30年間ブラジルを見続けていた筆者がサッカーや経済だけではなく、国民性や文化、歴史など多角的に説明している。また、本の特徴として「なぜ・・・なのか」という問いかけに対して答えるようなつくりをしているために先頭のページから読む必要はありません。例えば、「なぜ、(アメリカに比べて)人種差別が少ないのか」、「なぜ、日本方式の地デジを取り入れたのか」といった言われてみるとそういえばと言ったことや、「ブラジル人は優しいのか」といったどうでもいいと思われることや、「なぜブラジルはナチスの残党の逃げ場になったのか」、「なぜ三菱の岩崎家は定着したのか」という興味深い話までありとあらゆることが書かれています。
ブラジルの経済やスポーツといった個々の分野を詳しく知りたいのであれば、別の本を選んだほうがいいかもしれません。しかし、五輪やサッカーW杯が開催が決まったためにちょっと興味を持った方やブラジルの経済やスポーツは詳しいけれど、ブラジルという国を他の面から知りたいといった方にお勧めです。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ブラジルの政治、外交、スポーツ、産業、文化など全方位的にカバーしている良書。歴史関係が弱い気がするがその分地デジやエコカーに代表される日本との関係など「今」に強い。また全体としてブラジル人の人間性に着目して書かれているせいか扱う範囲が広いわりには纏まりはよく感じた。

中公新書では歴史シリーズをはじめ外国物がかなりあるが、それらと比べると日本との関係がかなり協調して書かれている。日本にいると全く感じないが産業界をはじめ、ブラジルを引っ張るエリート層には日系人が非常に多いらしい。読後はブラジルに強い親近感を抱いた。
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