甘ったるいだけのCDが多い中、これは甘さもありーの切なさもありーので個人的には良かったと思ってます。
終わり方についてはまあ各々色んな意見があると思うので、ハッピーエンドじゃなきゃ嫌だって人にはお勧めしにくいですが、
聴き終わってから「その後どうなったのかなー」「こうだったらいいなー」と想像(妄想)するのもいいんじゃないですかね(笑)
内容については、アンドロイドとして目覚めてから徐々に妹への感情が芽生えていき喋り方や接し方が変化していく、その様子がすごく自然に表現されていると思います。
(さっきまで喋りがたどたどしかったのに急に滑らかになった!とかがない)
また、「妹」が最初はリュウのことを「お兄ちゃん」って呼べなかったのにいつの間にか呼べるようになっていたというのも、
リスナーとの距離感(その世界観に入り込めるまで時間かかる場合もあると思うので)を表しているようで面白いなあと思いました。
"アンドロイド"という認識がそこから一気になくなった気がします。
そうして「お兄ちゃん」との毎日を楽しむわけですが、段々と「妹」に対する別の感情が生まれてくることになるんですね。
最後4トラックくらいからは再び"アンドロイド"だったと感じさせられるようになるし、"感情"に対する苦悩も描かれ始めます。
ここらへんは確かに聴いてて切なくなるんですが、何と言うか、昨今よくある普通にラブラブになって終わる作品よりも心に残る終わりだと思います。
切ない恋物語が好きな人にはいいんじゃないでしょうか。(かくいう私もですが)
そして遊佐さんの演技についてですが、相変わらず入念な演技プランがあったようで(ブックレット参照)文句無しでした。
ひたすら優しい声音に時折見せる男らしさ、などなど。結構色んな幅のある演技が堪能出来ますね。
兎にも角にもめっちゃ可愛くて微笑ましい「お兄ちゃん」がどう変化していくのか、そこを是非じっくり聴いてほしいと思います。