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ブライヅヘッドふたたび
 
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ブライヅヘッドふたたび [単行本]

イーヴリン ウォー , Evelyn Waugh , 吉田 健一
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

舞台は一九二四年、オックスフォード大学。勉強熱心で真面目なチャールスは美しく奔放な青年貴族セバスチャンと出会い、その魅力にひきつけられていった。二人の間にはすぐに友情が生まれ、チャールスはセバスチャンの家族が住むブライヅヘッドの城を訪ね、その華やかな世界の抗しがたい魔力にとらわれてゆく。一方、セバスチャンは酒浸りの乱れた生活に溺れてゆき、やがて倒錯した愛に溺れはじめる…。

内容(「MARC」データベースより)

勉強熱心で真面目なチャールスと、美しく奔放な青年貴族セバスチャン。チャールスはセバスチャンの住む華やかな世界の抗しがたい魔力にとらわれてゆき、その一方、セバスチャンは酒浸りになり、倒錯した愛に溺れはじめる…。

登録情報

  • 単行本: 472ページ
  • 出版社: ブッキング (2006/11)
  • ISBN-10: 4835442687
  • ISBN-13: 978-4835442686
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 463,765位 (本のベストセラーを見る)
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Nutrocker トップ1000レビュアー
形式:単行本
イヴリン・ウォーはイギリスでは非常に人気の高い作家なのに、
日本では一部の英文学好きを除いてほとんど知られていない。
そのウォーの作品中、世界中で最も愛されているのが本作だといって良いだろう。

1924年、オックスフォード。真面目な大学生チャールズ・ライダーは
青年貴族のセバスチャン・フライトと知り合い、カトリック貴族であるフライト家の
優雅な魅力に惹かれながら、彼らとの交流を通じて成長していく。
画家として成功したものの、中年期を迎え、名声の虚しさを抱えるライダーを支えたのは、
セバスチャンと過ごしたブライヅヘッド邸での青春の思い出だった。

老侯爵マーチメーンと敬虔なカトリックである夫人との確執、
酒に溺れていくセバスチャンや政治家と結婚する妹のジュリア、
一家の信仰を受け継ぐ末娘のコーデリアらが織りなす人間模様を
第二次大戦に揺れるヨーロッパを舞台に描きながら、
ウォーは信仰と俗世に引き裂かれる人々の葛藤を通じて
現代社会のもたらす功利主義・物質主義を鋭く批判している。
その批判は古びるどころか、21世紀になって
ますます意味を増しているように感じるのは、私だけだろうか。

吉田健一氏の格調ある名訳は、原文の香気を失うことなく、
この傑作の気品を余すところなく伝えている。
若い人たちに一度は読んでもらいたい、不朽の名作。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Nutrocker トップ1000レビュアー
形式:文庫
皮肉屋で有名なウォーだが、この作品は彼の真摯な心情に溢れている。

主人公であるライダーとフライト家の次男で魅力あふれるセバスチャンの出会い、オックスフォードでの青春を描いたあたりは甘美であり、セバスチャンの家族との交流を通じてライダーがカソリックの信仰に接し、とまどいながらも成長していく過程が丁寧につづられる。芸術家としての世俗的な成功を得ても空しさを抱くライダーを支えたのは、フライト家の屋敷ブライヅヘッドで過ごした青春の思い出だった。

青春、友情、家族の絆、世俗と宗教、現代文明などについて、決して押し付けがましくなくさまざまなことを伝えてくれる珠玉のような作品。何回読み返しても新たな感動を覚えます。蛇足ながら、グラナダ・テレビで放映されたミニシリーズも、これ以上は望めないほどのできばえでした。
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
なんと美しい文章、なんと幻想的で満ちた青春時代の思い出。

ウォーはとてもすばらしい文章家だ。この本はいささか感傷的だが、でもそれがこの本に魅力を与えている。過ぎ去った学生時代、過去のものとなった友情。その過去と現在を分断するのは戦争で、語り手である現在の主人公はある朝に過去のすべてを追想する。そして友情や芸術への情熱や、愛などを思いだし、またそれらすべてがもはや過去のものとなっていることに気づくのだが、主人公はしかしその思い出に元気づけられる。幸せだったときの思い出というのは、つねに人を支えるものなのだ。ウォーはおそらくかなりの部分自分に似た主人公のその幸せな記憶を、こうして小説のなかに閉じこめた。そして今やそれは私たちの幸せとなったのだ。

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