登録情報
|
ウォーはとてもすばらしい文章家だ。この本はいささか感傷的だが、でもそれがこの本に魅力を与えている。過ぎ去った学生時代、過去のものとなった友情。その過去と現在を分断するのは戦争で、語り手である現在の主人公はある朝に過去のすべてを追想する。そして友情や芸術への情熱や、愛などを思いだし、またそれらすべてがもはや過去のものとなっていることに気づくのだが、主人公はしかしその思い出に元気づけられる。幸せだったときの思い出というのは、つねに人を支えるものなのだ。ウォーはおそらくかなりの部分自分に似た主人公のその幸せな記憶を、こうして小説のなかに閉じこめた。そして今やそれは私たちの幸せとなったのだ。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|