「人は死ぬとどうなるのか」
ブッダは、シャカ族の王子として誕生します。
予言者は、この世の王になると両親に語りますが、幼きブッダ、シッダルタにその片鱗はありません。
彼は身体が弱く、武芸も好みません。いつも塞ぎこんでいます。
ある時、霊能者に「死」を見せられます。
その頃から、とても困った王子になってしまいました。
城の中に閉じこもっているシッダルタを、タッタが連れ出します。
そこで出会った奴隷の娘ミゲーラに惹かれます。
幼きシッダールタの前に建ちふさがらるカーストの掟。
王子の心を理解できるものはまだ誰もいません。
手塚先生は、このフィクションを加えることで、一切を捨て修行に出るシッダルタの動機を描こうとしているのではないかと思います。
王族の身を捨ててまで、お釈迦様はどうして出家しなくてはならなかったのか。
読み手にとっても興味深い部分です。