出版社/著者からの内容紹介
本格的なヴィパッサナー瞑想の実践マニュアルを、独習用テキストとしてまとめ上げた決定版になっている。
「サティ」という気づきの技法が、これほど緻密に、分かりやすく説明されているのは驚きに値する。
さらに、ヴィパッサナー瞑想の本義でもある「心の清浄道」の実践マニュアルとして、心の反応パターンを正しく組み替えていく技法の数々が紹介されているのは圧巻である。
人類が瞑想を始めた起源から説き起こし、ヴィパッサナー瞑想誕生の経緯、瞑想する意識の構造や認知のシステム、さらに瞑想の効果と効用にいたるまで、なぜ瞑想するのかの意義が理論的に明快に説かれているのも、本書の大きな特色である。
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
出版社からのコメント
著者からのコメント
カバーの折り返し
心が変われば、人生が変わる!集中力も、記憶力も、分析力も、頭の回転も…。
毎年、タイやミャンマーなどで約三ヶ月間の集中瞑想をして帰ってくると、頭が良くなっていることに驚きました。帰国直後は、長い沈黙行の影響で左脳のエンジンがかからず、言葉が思うように出てこなくなります。ところが数日も経たないうちに、頭の回転が異様に速くなっているのに驚かされるのです。
論理的思考のプロセス抜きに瞬時にしてものごとが分かり、直観的なアイデアがいくらでも湧出してくるような感じでした。……人脳コンピューターのCPUがヴァージョンアップされ、処理速度が格段に速くなったような印象、あるいは左脳の論理回路と右脳のイメージ回路の切り換えが自動化されたような印象でした。(本書より)
著者について
1948年生まれ。早稲田大学文学部卒。1978年より解脱涅槃を求めて修行生活に入る。
滝行、断食、ヨーガ、大乗仏教諸宗、心霊科学、工学禅、他力全託、内観、クリシュナムルティ等の修行遍歴の末、原始仏典に基づくブッダのヴィパッサナー瞑想が解脱を完成する道であると理解する。以来、タイ、ミャンマー、スリランカ等で修行を重ねる。1995年より朝日カルチャーセンター等で、本格的な瞑想指導を始める。
現在、グリーンヒル瞑想研究所所長。朝日カルチャーセンター講師(『ブッダの瞑想法とその理論』『ブッダのヴィパッサナー瞑想に会う』)。【グリーンヒルWeb会】瞑想インストラクター。
著書に『ブッダのヴィパッサナー瞑想法 基本マニュアル』『ヴィパッサナー瞑想の世界 瞬間のことば(CDブック)』『ヴィパッサナー瞑想法 実践レポート解説(共著)』『瞑想ネットサーフィン』(いずれもグリーンヒルWeb会出版)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1948年生まれ。早稲田大学文学部卒。1978年より解脱涅槃を求めて修行生活に入る。滝行、断食、ヨーガ、大乗仏教諸宗、心霊科学、工学禅、他力全託、内観、クリシュナムルティ等の修行遍歴の末、原始仏典に基づくブッダのヴィパッサナー瞑想が解脱を完成する道であると理解する。以来、タイ、ミャンマー、スリランカ等で修行を重ねる。1995年以来、朝日カルチャーセンター等で本格的な瞑想指導を始める。現在、グリーンヒル瞑想研究所所長、朝日カルチャーセンター講師(『ブッダの瞑想とその理論』)、グリーンヒルWeb会瞑想インストラクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
一千個の太陽が大爆発を起こしたようなマバユイ光と融け合って、信じられない至福感に丸三日間浸りきっていたり、悟ったと思った体験も何回かありましたが、高次元の意識に入っている状態から日常の意識モードにもどると、一瞬ムッとしたり、微かに欲の心が動くのを感じさせられたりして、心に汚染が残っていることを突きつけられました。どうしたらそのギャップを埋めることができるのだろうか。
今、自分に与えられている環境や情況がどのようなものであっても、その中で苦しみをなくし、幸せを実現していかなければならない、と仏教では考えています。気に食わない環境を、自分の好むように変えることができれば幸せになれるだろう、という発想では最終解決にならないからです。苦受が除かれ、楽受の環境が整っても、例えば、世界屈指の富豪となり、王侯貴族のように贅をつくした生活環境と幸福の条件が完璧に具現しても、そんな生活にもたちまち飽きて、より強い刺戟を求めて不満足性に苦しむのが人の心です。
ヴィパッサナー瞑想にとっては、どんな出来事もただの認知対象にしかすぎません。こういう訓練をしていくと、ものごとにこだわらなくなり、いかなるものに対しても受容的になれるのです。あらゆる苦しみの元凶である「渇愛」を滅ぼしていくのが、ブッダの方法論です。一切の事象を見たままに止め、聞いたままに止め、思考されたままに止めていくことによって、心に無執着性を養い、すべての存在を静かに達観する境地に近づいていきます。
たとえ世界がこのままであっても、一切の苦しみが心の中で乗り超えられていく道……。