I 気楽さと微笑みのすすめ
序章.笑いはこころをきれいにする
1章.こころを育てるユーモア術
2章.無常を知って、気楽な、笑顔の人になる
II 経典にあるユーモアエピソード
3章.ぶつけられた怒りの扱い方
4章.朗らかに人を導く
5章.伝える相手に合わせてとく
6章.智慧が現れる屁理屈の壊し方
7章.ユーモアは病をも治す
8章.引き合うこころ
9章.深刻な悩みの解消法
10章.至福の仏教
世の中でいうユーモアの90%は、人のことをバカにして笑う品性下劣なものだが、そのような笑いをブッダは「無駄話」と切り捨てる。ブッダのユーモアには、
(1)品格があり
(2)役に立ち
(3)教えがある、
という特色があり、このお釈迦さま本人が、「どんな神通よりもすごい」といった説法の能力(説示神通)が、2500年前、お釈迦さまが、インドで絶大な人気を誇った秘密だとか。
内容としては、世の中の現象を客観的によく理解すれば、いろいろなことを面白可笑しくみられる。人間の愚かな行為も、シリアスに見ず、微笑ましく考える。そうやって生きれば、常に心が明るく保てるようになり、余裕ができる。すると智慧がはたらいて、物事を面白可笑しくみられる……という好循環を作り出せば、楽しく生きることができますよ、といったものだった。
ある水商売をしている女性が「嫌な客がきても、その客がどういう人生を送って、そういう嫌な性格になったのか考えると、かわいそうになって、不思議と嫌でなくなる」と言っていたのを、思い出したが、多分それも上のことを言っているのだと思った。
今回はエピソードも豊富で、そのお話の出典もつくようになったのもよかった。
p.87のテレフォンショピングの話には、思わず大笑い。長老が「爆笑問題」をこんなに高く評価していたのも知りませんでした。