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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
宿命的な過ちに気づく,
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レビュー対象商品: ブッダのサイコセラピー―心理療法と“空”の出会い (単行本)
「仏教心理学と精神分析」という斬新な試みと、帯の「ダライラマ14世推薦!」というコピーに惹かれて購入しましたが、想像以上の深遠な内容に、驚きと感嘆の連続でした。 第一部「ブッダの心理学」では、六道と心の領域の類似性について説いています。 他で見られない独自の考察は大変興味深い、面白いものでした。 「屈辱─ブッダの第一の真理」の章以降は、一生忘れられない読書体験となりました。 ブッダの悟りとはどういうものであったのか、瞑想で得られる回答を読書で 得られるとは、予想だにしませんでした。世界の見方が、すっかり変わってしまいました。 読解には、読者の瞑想実践の経験と心理療法の知識が必須条件であると思われます。 この本に関しては表面的な文字の意味を読み取るだけでは何も理解することはできないと 思い、体験的に理解ができるよう、必要あらば自分で納得のいく言葉に置き換えながら、 ゆっくりと読み進めました。 人によって受け取り方は様々だと思いますが、無我に関して、私は「人間の根本的な思考 機能の誤りを見抜くこと」だと理解しました。単純に言い表すと”錯覚”の二文字です。 慧能禅師の「心の奥底には想像がある。」という言葉も、腑に落ちました。 あまりに内容が奥深く、簡潔に感想が書けないと思うので、早々に〆ます。 平易な文章であるにも関わらず、読み解くのは難解な内容なので、未だに消化しきれてい ない部分が多々あります。いずれ時間をかけて、少しずつ理解が進んでいくと思っています。 得るものはとても大きいと思うので、多くの人に読んでほしいです。 人間にとって、最も根本的で見落としてはならない重要なことに触れている貴重な本です。 「ダライラマ14世推薦!」であるのも、充分、うなずける内容でした。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ブッダに学ぶセラピーの次世代へ,
By vivekatrek (大阪府枚方市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ブッダのサイコセラピー―心理療法と“空”の出会い (単行本)
1995年刊行の本書を読むと、インド仏教が中国に伝来した時と同様、上座仏教と小乗仏教(アビダルマ仏教など)と大乗仏教(中国仏教、チベット仏教、日本仏教など)が入り乱れて米国へ伝来して影響を及ぼした様子が彷彿とする。ウァルデマール・キッペス(Waldemar Kippes)がスピリチュアル・ケアで用いた「傾聴」手法は日本でも活用され始めているが、これはブッダ釈尊が創始した「気づき(Mindfulness)」とほとんど一致する。その意味で、同時期にブッダの教法を導入したセラピーを著者が推進したのは時代の要請に気づいた先見の明なのかも知れない。 ただし、ブッダ釈尊の実践修行が上座仏教、その体系化を敢えて言葉を用いて行ったのが小乗仏教、その言葉の多義性が解釈の違いを生んで創り出された多様性の大乗仏教という歴史的視点を考慮すれば、仏教用語の意味を整理した上で、仏教用語を用いない次世代のブッダに学ぶセラピーが生み出されるのを期待したい。
5つ星のうち 3.0
心理療法からみた仏教と瞑想,
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レビュー対象商品: ブッダのサイコセラピー―心理療法と“空”の出会い (単行本)
あとがきに、『本書の特徴は、仏教瞑想の概要と可能性を精神分析的心理療法の言葉によって説明したもの』 と書かれていましたが、まさにそのとおりです。 仏教や瞑想を言葉で一生懸命に説明と解説を されてはいるのですが、仏教哲学と精神分析と 心理療法の基礎的理解が無いことには、 読みやすいとも、分かりやすいとも言えません。 ボディーワークの立場から、仏教的な思考法、瞑想、 気付き、注意、観察などは大変重宝し活用させてもらって いますが、本書は実用書ではなく、どちらかと言えば 研究者向けです。 瞑想と心理療法の関係であれば、『「脳」を変える「心」』 などのほうが、より分かりやすく参考にもなるかと 思います。
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