21世紀は「水の世紀」と言われています。50年には世界の人口が90億人を超えると予想され、それに伴う食料の増産、工業生産の拡大などによって世界の水不足が加速度的に進行するのは必至です。国連の報告によると、この頃には人類のおよそ半数が水不足に苦しむと見られており、水を巡る紛争を懸念する声もあります。こうした事態を避けるべく、今、注目を集めているのが「水ビジネス」です。上下水道、海水淡水化、工業用水、排水の再利用など、途上国・新興国を中心にニーズは高まっており、25年には約110兆円の市場になると予測され、欧州の水メジャーをはじめ巨大企業、新興国企業がしのぎを削っています。そうした中、日本も官民挙げて水ビジネスの海外展開へと乗り出しました。本書は、斯界の第一人者である著者が、本紙に連載した「水ビジネスの新潮流」(全14回)をまとめたものです。
巻末には猪瀬直樹東京都副知事との対談も収録しています。水ビジネスを巡る国内外の最新の状況を概観するとともに、今後、日本がとるべき戦略を具体的に提示しています。
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