タイトルの「〜と出版業界」の部分にひかれて一読しましたが、内容は単なるブックオフの批判、それもかなりアゲアシ取り的な批判や、勝手な推測に基づくものが多かった。著者自身「ブックオフは出版業界の大量出版・大量消費の構造から生まれたパラサイト」と指摘している通り、もっとブックオフの例を通して出版業界をどう変えていくかの視点にフォーカスしてほしかった(他の著作でやってるかも知れませんが)。また、全体を通し「出版社や書店、古書店は本当の『読者』のために頑張っているのに、それが報われず、出版文化が危機に陥っている」というような論調に終始し、辟易しました。「良いものを作っている出版社が赤字になるのはおかしい!誰かが悪い!」みたいな、旧時代的プロダクトアウトの発想で、これが今の出版業界のメンタリティかと思ってがっかりしました。もっとマーケットインの発想に切り替えないと業界の構造不況はとまりませんね・・。ただし、かなり業界の詳細に具体的につっこんで書いてあるので、上記の論調を抜きにすれば、参考になりました。そういう意味では一読の価値ありです。