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これは推理ゲームなどで使われた方法で、例えばDISC1では探偵の目から見た時間軸の流れでゲームが進行しエンディングを迎え、そして続けてDISC2では、今度は犯人側の視点でDISC1と同じ時間軸のゲームが進行するというものです。
何故彼はあのときあんな行動をとったのか、何故あんな告白をしたのか、などの「本当の意味」が複数の視点で同一の時間軸を体験することにより、「事件の本当の全貌」に辿り着く、といったとても興味深い体験が出来るゲームシステムです。
本書は丁度半分くらいのところで一端エンディングを迎えますが、後半は前半と全く同じ時間構成のなか、主観対象を切り替えることにより出来事の裏側が読者に分かるような構成になっています。
ストーリーも秀逸なんですが、あえてゲーム小説大賞と銘打っている企画にこのやり方で持ち込み見事大賞を受賞するところに作者の職人的な上手さを感じます。
これ以降この方法での小説は書いてない(はず)ですが、この作風に魅せられてしまい、上遠野氏の本は以後殆ど追いかけています。
ただこの方かなりの多作で新作出るのが早い早い。量は多いが内容も面白いというところも職人芸的ですね。
ブギーポップシリーズを既刊まで読み終わった方には「ビートのディシプリン」もお勧めしておきます。ブギーポップの世界観を用いたスピンアウトものです。ブギーポップは(ほぼ)登場しませんが、面白さはこちらもスバ抜けています。
第一章を読んで 「あれ?もう終わり?」と感じるでしょうが
そのまま最後まで読むと・・・・
こんな小説の書き方って 有るんだなぁって感動しました。
乙一さんも 斬新な書き方をされる作家さんですが
これも相当凄いです。
近年で一番 色々な意味で感動(ショック)を受けた作品です。
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