解説の手法が本書の題名の枕言葉「図解雑学」そのものである。解説の手法の特色は、この分野の代表的な教材ー文献1「宮川、今井訳;高速フーリエ変換、科学技術出版社1985」ーと内容比較すると明白である。解説の手順の推移が適切で、進展の手順が省かれていないから式の推移を辿る手続きも求められない。本書の利用の仕方であるが、内容の頂である第6章サンプリング定理(192頁)から第1章へ逆に辿る手順が適切である(191頁(2)の場合のみ表式の進展の手順が省かれている。この箇所のみ紙と鉛筆の用意が必要である。)。サンプリング定理の表式の成り立ちの手続きが最短距離で把握できる。本書は、フーリエ変換の理論の核となる箇所を切り捨ててある。フーリエ変換の構成の骨格の解説に、フーリエ変換の理論の核となる箇所を切り捨ててもその方法は工夫できるのである。