フードバンクの仕組みは、まだ十分食べられるのに捨てられていた食品を食品会社から寄付してもらい、食べ物に困っている人に無料で届ける運動です。日本でも餓死者が発生していますし、格差社会のもとで生活困窮者が増えてきています。余剰食品は流通の様々な場所で発生します。それをフードバンクが集め、原則として個人でなく、福祉施設や団体に届けます。こうした施設は食の専門家がいて「不適切な扱い」が起こりにくいのです。フードバンクの趣旨を理解し、信頼関係を築いている団体に配ることで、寄付された食品がよそに転売される心配もなくなります。フードバンクで扱うのは全て賞味期限内の食品です。
この運動はアメリカから始まりました。以前読んだボランティア関係の本に学校で生徒に給食を与えるボランティア活動のことが書かれていました。アメリカ人はキリスト教の関係で寄付やボランティア活動を行います。
食物を与えることはボランティア活動の原点となっているようです。池に小石を投げて波紋が大きく広がるようにこの本を契機に各地でこのような活動が広まって欲しいものです。
食料自給率39%(カロリーベース)、食料廃棄率25%の日本です。企業は廃棄コストを減らすことができ、困っている人たちは食費を節約できる。「もったいない」を「ありがとう」に変えるユニークなシステムです。
食品衛生コンサルタント