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フーコー (河出文庫)
 
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フーコー (河出文庫) [文庫]

ジル ドゥルーズ , Gilles Deleuze , 宇野 邦一
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ドゥルーズが盟友への敬愛をこめてまとめたフーコー論の決定版。「知」「権力」「主体化」を指標に、フーコーの軌跡と核心を精緻に読み解きながら、「外」「襞」「線」などドゥルーズ自身の哲学のエッセンスをあざやかにあかす。二十世紀、最も重要な二つの哲学の出会いから生まれた思考のドラマをしるす比類なき名著。

内容(「MARC」データベースより)

フーコーの思想の地勢図を全業績に渡って抽出し、それに著者自らの思想の地勢図を焼き付け二重の思想地図を描き出した、未来に向けてひらかれたフーコーの思考、「生」の論理の全貌を伝えたフーコー論。87年刊の新装版。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 263ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2007/08)
  • ISBN-10: 4309462944
  • ISBN-13: 978-4309462943
  • 発売日: 2007/08
  • 商品の寸法: 14.4 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 蒼龍
形式:単行本
晩年フーコーは理解されない。晩年のフーコーに対して私的領域への閉じこもりと言う人もいる。しかし、フーコーは権力を分析することで私的領域など存在しないことを示したのではないのか。フーコーの行なった知の分析から、主体への回帰という評価へも同じ事が言える。一般になされている晩年フーコーへの評価のされ方はなんかおかしい。それを考えると、ドゥルーズがこの著作で晩年のフーコーへのきちんとした理解を示していることは素晴らしい。

この著作の要所は後半の論考「トポロジー」にある。ここでドゥルーズは言表可能性と可視性というキーワードでフーコーの著作をうまく整理している。言表可能性から描かれた「言葉と物」、可視性から描かれた「監獄の誕生」。または、否定神学的な前期と郵便的な後期と書くと東浩紀の整理と変わらない。しかし、言表可能性と可視性との関係は排他的なものではない。

『知の考古学』において、可視的なものは、結局、非言説的なものとして、もはや否定的にしか指示されないこと、言説的なものは、それだけよけいに非言説的なものと言説的な関係をもっていること、このことに私たちは驚きはしないだろう。(p.108)
そして結局、外の力は絶えずダイアグラムを動揺させ、転倒させるのだ。しかし逆に、抵抗の横断的な関係は、たえず再地層化され、権力の結び目と出会い、結び目を作りさえする。(p.148)

こうして、晩年のフーコーは知の軸でも権力の軸でもない新しい軸を見出す。普通の人にとっては「存在と時間」や「悦ばしき知識」の理解に達するだけで精一杯なところをフーコーはさらに先に駒を進めた、「アンチ・キリスト」の世界へと。結果的に、表面的な読みやすさにも関わらず、晩年フーコーは理解者を選ぶ貴族主義的著作である。

ちなみに、同じような整理はドゥルーズにも出来るだろう。それは読者の宿題だ。
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14 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
現在、状況と密接した形でジジェク、ネグリ等の問題提起が注目される中、これだけは、つまり他のDeleuzeの全てのテキストを断念してでも読む価値がある。少なくても、これだけはアクチュアルであり続けるだろう。もちろん、そのテキストのすべての言葉がではなくても。

ここで「アクチュアル」という意味は、仮に現存する全てのDeleuzeやフーコー、また彼等に関するその他のあらゆるテキストがその記憶とともに消え失せたと仮定して、そんな状況にある人が本書を手にとって読んでも、やはり自分自身の生存に関わる刺激をきっと受けるだろうということである。ほんの一文、あるいは一節にかもしれないが。

このレビューは参考になりましたか?
20 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 訳者のあとがきにもこのようなことは書かれているのですが、著者のドゥルーズはフーコーの友人として思い出話に浸るのではなく、フーコーの解釈者として淡々と骨子を記述しています。

 私はこの本を読んで何故か泣いてしまいました。読んでみると、どこで泣いたのか全く分からないと思うでしょう。でも、自らの身体にまとわり付いた網の目を振りほどこうとするフーコーの叫び声が聞こえてくるような気がしました。ドゥルーズはそんなフーコーの姿を見事に描き出しているように思えます。

 是非とも一読してみてください。

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