東京創元社様、ありがとう。「フロスト気質」を翻訳・刊行してくれて。昨年7月末、著者のR・D・ウィングフィールド氏が亡くなったと、書店のフリップで知った時、とても、さびしい思いがしました。だって、あの、よれよれコートとマフラー姿のコロンボ刑事のようなフロスト警部と、もう会えないのかと、思ったからです。フロストシリーズ第1巻から3巻は、いずれも「このミステリーはすごい」などの1位とか2位にランクされる人気ぶり。それにつられ手に取ってみたのですが、本当に面白い。第3巻の「夜のフロスト」が2001年に翻訳刊行されてから、今か今かと待っていたのですから。
ああ、でも、フロストシリーズの4巻から6巻までが、未翻訳で残っていたのですね。著者の一周忌にあわせ、第4巻が「フロスト気質」として、翻訳・刊行され、早速読みました!亡くなった著者の本を、これからも読めるのは、海外読者の得な点ですね。
少年が行方不明になり、小指を切断された死体が発見され、狂言まがいの少女誘拐事件が発生し、さらに謎の腐乱死体……と、事件が同時進行していくのは、いつものフロストシリーズならでは。わいせつな会話やセクハラ行為をしながら、仕事中毒のように捜査をするフロスト警部の、ひらめき型捜査もいつものよう。通勤の行き返り、夜、帰宅してから、なかなか本を手放せず、昨夜読み終えました。大満足です。