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フロイト著作集 第3巻 文化・芸術論
 
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フロイト著作集 第3巻 文化・芸術論 [単行本]

フロイト , 高橋 義孝
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 単行本: 516ページ
  • 出版社: 人文書院 (1969/01)
  • ISBN-10: 4409310038
  • ISBN-13: 978-4409310038
  • 発売日: 1969/01
  • 商品の寸法: 23 x 16.2 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
文化解釈 2007/2/16
精神分析の理論を用いて文化や芸術の解釈をしていっている。

文化の成り立ちは諸説あるが、フロイトはエディプスコンプレ

ックスや性理論から読み解いている。

それらが歴史的にどれだけ妥当性があるものかは分からないが

、臨床をする上でのメタファーとして理解するとなかなか面白

いところがある。
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21 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本に登場する顔ぶれが凄い。ゲーテ、シェイクスピア、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ドストエフスキー。いわば、天才フロイトにふさわしい、巨匠による巨匠たちの精神分析(ただし、イェンゼンのような小者も含む)。作品論、作家論としても面白い。

フロイトのような天才には幸福な晩年こそふさわしいはずだったが、不幸なことに彼の最後の年月はヒトラーの登場と重なってしまった。そのせいもあるのか、彼の世界観は本当に暗い。ロマン・ローランの「大洋感情」を否定し、人間にはエロス(生の本能)の他にタナトス(死の本能)もある、と主張した。つまり、人間の攻撃欲、破壊欲は本能に根ざしたものだ、と。

フロイトのニヒリズムは徹底している。私はニーチェ以上ではないかと思う。ニーチェは規制社会の価値観を崩壊させたが、「善悪」に対して「良い悪い」を提起したり「運命愛」を語るなど、彼流ではあるが、世界の価値を改めて創造し直そうというようなところがある。でもフロイトにはこれが全くない。世界はただあるようにあり人間にはどうすることもできない、と考えていたように見える。そして私には、こんな絶望的な世界観を持っている男にどうしてあれだけ膨大な仕事ができたのか、不思議でならない。

「フィロソフィー」というのは、知への愛、という意味なのだそうだが、フロイトはすべての希望に背を向けて、ただ「知への愛」だけを支えにして生きていくことができた、ということなのだろうか? ーースピノザの声が聞こえてくるような気がする。「知こそが徳であり、幸福であり、善である」

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11 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
フロイトの著作すべてによこたわる悲哀、愛惜は三巻においてことごとく結実しています。
ボクが三巻を読んだのは著作をひととおり読み了えるころでしたが(「トーテムとタブー」を除く」)人間の仕事を通して寄せる彼の人間への情念や執念をこれほどまでに鮮やかに際立たせた編書はみつかりませんし、これからも見当たらないことでしょう。

読んだころに決意めいたものを感じたことを忘れられません。
夢判断の訳者が折にふれて書いているとおり、この本にまして恰好のフロイト入門書はないはずです。
やはり文化に想いを寄せる者ならば、誰に限らずとも読んでもらいたく思います。
「文化への不満」を、「レオナルド」を、そしてなにより「無常ということ」を。

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