フレーミング実例事典の名が示す通り、正に事典です。
三分割法などの基礎を理解し、少なくとも日の丸構図は卒業している人が自分の引き出しを増やすのに有効だと感じました。
逆に言うと、この本を読めば明日から上手に撮影できるようになると言った性格の本でありません。前提となる知識も経験もなく、ただ抽象的、主観的に眺めるだけでは期待外れに終わるでしょう。
紙面の構成は、渓流や花、紅葉等の四季のテーマ毎にまず撮影地の全景が示され、そこからどうフレーミングして行くかという例が複数示されていますので、まず始めに自分ならどう撮影するか考えてから例を見る事により目を肥やすきっかけになります。
文章でダラダラと説明するのではなく、豊富な写真とポイントを箇条書きにしている点も良いと思います。また、諸元として撮影時の画角もきちんと添えられている事も、18-250mm F3.5-5.6のように、撮影諸元ではなく単に使用レンズを乗せているだけのHow to本も少なくないだけに評価したい点だと感じました。