ギター・アコーディオンの伴奏とクレール=エルジエールの歌声だけで構成したシンプルなアルバムです。収録曲はシャンソンの名曲ばかりですが、迫力あるエディット=ピアフや変幻自在なジュリエット=グレコとは異なり、クレールさんは優等生が作文を読み上げるかのように、どの曲もきわめて端正に歌い、歌詞のメッセージを余すところなく伝えています。「古きパリの岸辺で」は、グレコの歌に勝るものはないと思っていたのですが、クレールさんの歌を聞いてみると、「なるほど、そうだったのか、今まで気づかなかった」という箇所がいくつも見つかり、名曲とは様々な解釈が可能なのだと改めて思いました。シャンソン好きな方も初めての方もぜひ聴いてみてください。