まず、最後の部分のサビの歌詞、「忘れちゃいけないから この広い大地と仲間達のこと」について触れておこう。ここで若干唐突にも思える「大地」というキーワードが登場するが、これはスペイン語で大地のことを「ティエラ」ということ、および四人の主役マイスターの一人ティエリアの名前がそこから取られた、という話を知っていれば簡単に納得できる。つまり、この曲は「ティエリアと仲間達の絆についての曲」であり、それ故におまけのカードがティエリアだった、という話。
曲調は、正直一昔前の曲という印象で、特に90年代にアメリカでヒットしたジョーン・オズボーンの"One Of Us"に似ていることは洋楽に詳しい人ならすぐ気付くと思う。しかし私的には作曲のクレジットに「ジョー・リノイエ」の名前があることに驚愕した。私の記憶が正しければ、氏がガンダムの主題歌に携わるのは96年の『ガンダムX』のOP曲 "Dreams" "Resolution" を「ROMANTIC MODE」名義で手掛けた時以来ではないか、と思われる。
それだけで私にとっては即購入決定、だったのだが、やはり何度か繰り返し聴くごとにジョー・リノイエ節独特の持ち味をしっかりと感じて、名曲だと感じた。マイナー調の切ないメロディの中にもちゃんとカタルシスのある、現実とちゃんと向き合って生きていこうという前向きな意志を感じさせる曲になっている。で、思わず「ガンダムX」のサントラを取り寄せてしまって、"Dreams" "Resolution" を毎日聴いて「名曲やな〜」と溜め息をついている始末。この曲でジョー・リノイエが「ガンダム」との邂逅を果たしたことで、14年前の自分と今の自分を比較してその人なりの感慨に耽っている人は私だけじゃないと思う。こういうことって、人生で時々あると思う。制作側の誰かさんの粋な計らいに、心からサンキュ。