前巻でラブと拳を交え和解したせつなは、「幸せになりたい」という自分の本心に目覚め、キュアパッションとして生まれ変わりました。この巻ではせつなの新しい生活が始まります。しかし、自分がイースだった頃に人々から笑顔を奪っていたという罪悪感が、こののちも度々彼女を苦しめることになります。本人にとっては残酷な話ですが、なぜ一旦死んだ自分がプリキュアに生まれ変わらなければならなかったの?という問いに対する答えを、さまざまな紆余曲折を経てせつな自身が見つけて成長して行くのが、後半のストーリーの軸であると言えます。25話はそんなせつな(パッション)がほんの少しだけど救われ、見ている方も心洗われる話です。27話は番外編的なエピソードですが、26話は、レッスンを休んだことで体が鈍ってしまったラブたち3人とせつなが、ダンスの合宿に行く話です。劇中、プリキュアになるべきかどうか深刻に悩んだ末、苦渋の結論を出したミユキさんがとってもステキです。親友で何でも相談できるラブとはともかく、美希祈里とせつなは当初親密と言うほどではなく、お互いがプリキュアであるというだけの、むしろある種の緊張感をはらんだ関係ですが、この間まで敵同士だった間柄で、彼女らがどう絆を育んで行くのか、というのも物語後半の重要な見所です。26話ではせつなさんがクローバーのメンバーとして迎えられるに当たって、物心両面で思いやりにあふれた、祈里の暖かい人となりが良く描かれています。またこの巻辺りから、ウエスターの度を越えたはしゃぎっぷりが目立つようになってきます。本来エグい描写になりやすい戦闘シーンが幾分か和らいだものとなっているのは、まさに彼のおかげだと思います。