アニメを随分前に見て
連載終了から随分経ってつい最近全部読了しました。
ぶっちゃけ最初A+で後半C-という感じ。
巻を重ねる度、粗雑で拙速な展開になっている。
編集側は人気が出たからまあ伸ばす方向にしたんでしょうけど・・・
本当に必要か?このエピは?
巻数の桁が増えるごとに首を傾げることが多くなりました。
どうでもいい科白に何コマも使うとか見開きになっちゃうとか。
モブキャラの堀下げをすればするほど話のスピード感か薄れているような気が
します。初期の個性的な十二支達が登場する頃が一番面白かった。
はとりの言う「暗く陰湿で呪われている」草摩の家を知りたいんですけど・・・
これがちっとも種明かししてくれませんし、モブキャラたちは同じような顔で
同じようなトラウマを見せるばかりです。
本当に18巻ぐらいからキャラの見分けがつかなくなります。
絵はこなれてきてるのですが、皆、優しい凡庸な顔立ちに・・・。
それと何か足りないと思ったら10巻辺りから殆ど変身がない。
呪いが重要な鍵のひとつだと思うのですが
その呪いの開放理由が弱まっていたという答には正直・・・「?」。
そういう弱い理由でもこの物語が単行本14、15冊程度なら良かったかも知れませんが。
挿話で動物と神様の話が出て一応説明らしきものがありますが
だから、いつどこで、どうしてそうなったか?
なぜ御伽噺の十二支と猫に変化する呪いが草摩家に降りかかったのか?
当然読者の抱くであろう疑問の答えは提示されていません。
少女漫画だから色恋沙汰のほうが重要なのでしょうがこれは
あまりにほうりっ放し過ぎじゃないかと・・・。
少女漫画だから、漫画だから、世界観の構築もいらないと
言う訳じゃないと思います。
漫画だから済まされるってそういう事じゃないと思います。
呪いの正体が不明確であるので6巻に出された猫憑きだけの異形の謎も
放られたままとなってます。何か緊急な事態が起こり封じられたんだと思いますが
いつ頃なのか・・・。
中国の民間伝承・神話に重ねてたら一体何年前・・・そもそも何故日本の
草摩さんの家が呪いの担い手になった?
非常に謎めいた権力と陰湿さを兼ね備えた雰囲気を醸し出していた慊人は
精神不安定な絆を乞う情けない人物に。絶対的な悪役からまさかの後半ヒロインに。
慊人と煉の確執ももうちょっと掘り下げられないかなと思いました。
いや・・・出すなら描くべきじゃないかと。
最終巻では「そういえば煉さんいたんだ」と思う始末。この二人の確執はさぞやと
思ってたんですが胸に迫るものは無い。
こういった高年齢の人間の心情を表現するのは力不足な感は否めない。
カップル乱立は自分は無理でした。
紫呉は透が居なかったらどうしてたのか・・・。
由希と夾の確執について鼠憑きと猫憑きに意味ありげな描写が初期にありましたがこれは
呪いが読んでるうちにどんどん変わってるなとは思ってましたがやはり呪いの謎と共に葬られた。
巧みな心情描写以上に疑問点が大量に出てきてしまったのは辛かった。
好きな部分もあるんですよ、勿論。しかし意味ありげな伏線が葬られすぎてる。
頭の中でこの二点が鬩ぎ合う読後感がなんとも歯がゆいのです。
「参考にならなかった」を連打されるんだろうなと思いつつ正直な感想です。