監修の原作者がキャラのドラマをといったコメントをしていましたが、キャラが薄っぺらいです。
いきなり語られるヒロインの過去は論外です。設定自体は至極普通のことですが『物語のために』ではなく『話を広げるために』書いたのが否が応でも分かるほどの取って付けたような描写でした。
主人公の中盤からの葛藤とラストの自己否定という展開そのものは悪くないのですが、結局は運頼みのご都合主義の雰囲気を拭いさることが出来ず。それを坂手に取ってヒロインとのすれ違いを書こうとしたのはフォローとしては最適ですが前述のヒロイン関連の薄っぺらさが鼻につきます。
脇役の動きは本当に必要なのか、と疑問を感じるのが多かったです。 主人公にとっての日常の象徴として友人二人が登場しますが綺麗なほどのステレオタイプ。 登場時に匂わせていた『二人は付き合っていて、それにより主人公は日常との距離を感じる』といった展開ならよかったのでしたが、結局は掃いて捨てるほどある在り来たりな設定。
その友人に加え新しく出たキャラが主人公に惚れた描写が有るせいで一気に前述のご都合主義が加速したように感じます。
クララの狙撃は必要だったのか、あまりに唐突すぎてポカーンとしましたし、エンディングでのフォローも薄っぺらかったです。
あと『常識が分からないゆえのギャグシーン』は宗介だったから面白かったのだと理解しました。クールなヒロインがボケ、主人公がそれに引きずられるってのは在り来たりすぎでした。
戦闘での視点変更の連発っぷりは笑うしかありません。必要だったとしても読者を引っ張るほどのワクワク感がない以上失敗でしょう、終始淡々と進むご都合主義展開ですし。
難点ばかり書きましたが良かった点ももちろん有ります。 父親との語らい、『小父様』の登場、ASの描写&設定などは素晴らしかったです。 三巻に期待です。