ブルーレイ画質としては不満を感じるレベル。だがキューブリックは照明を使わず
自然光で撮影することが多かったことで有名であり、本作でもそのために超高感度
フィルムを使う必要があり、結果的に粒子の粗い画像になったということだろう。
特撮などでも室内で照明を使って撮影するより、屋外で自然光の撮影をするほうが
ミニチュアも本物らしくなるそうだ。だが本作では本物らしさの追求だけでなく、
よけいなスタッフや機材をなくして俳優が演技しやすくしたということもあるらしい。
大胆にレストアして、一般受けするクリアでくっきりなブルーレイ画質にもできる
かもしれないが、キューブリック自身が手を加えたものならともかく、そうできない
いまとなっては、多くのファンが許さないかもしれない。
映画の内容はいうまでもなくすばらしいのだが、出演者たちのオーディオコメンタリー
も撮影時の様子が伝わってきてなかなかよかった。
キューブリックは満足いくまで何度もテイクを重ねたことで有名だが、クライマックスの
激しい戦闘部分であっても日数をかけ何度も同じシーンを撮ったという話があった。
すごいとしかいえないが、特典などでは監督への賛辞しかきこえてこないので、
スタッフやキャストの本音が実はどうだったのか、しりたい気もする。
CG全盛のいま、手づくり感ぎっしりのこういった作品をみるとかえって新鮮だ。
たいへんな苦労をしてつくってたんだなあと思うと、それだけで感動できる。