フルムーンも含め、ミディアムテンポの王者、ラーセン=フェイトンのコンビでは本作が一番良い。
自分の中で30年近くもヘビーローテーションになっている理由は高い演奏力を感じるもポップな曲が
非常にバランスよく収められているからだ。このあたりはプロデューサーのトミー・リピューマの手腕か。
ギタリストとしては上手すぎるボーカル曲とインストが交互に聴ける。ニール・ラーセンの幻想的なフレーズの間から
バジー・フェイトンのツボを押さえた粘っこいギターソロが絡む。この人のギターソロを聴くとどうしても今剛を連想する。
ほぼ同時代でヒットソロを放っていたジェイ・グレイドンの影響は音を聴けば分かるし今自身も語っているが、フェイトンの
エコーの使い方、ロングトーンから入るソロの組立てかたがそっくりなのだ。