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フルトヴェングラー 音と言葉
 
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フルトヴェングラー 音と言葉 [単行本]

フルトヴェングラー , Wilhelm Furtw¨angler , 芦津 丈夫
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

 絶頂と凋落の境目に立ち、栄光のすべてを背負い、退廃の深淵を予見しつつもなお人間性の未来へ明るさを望んでやまなかった指揮者フルトヴェングラーの主要著作の完訳。「ブラームスと現代の危機」「ヒンデミット事件」など、ヨーロッパの精神文化の深みをこれほど見事に魅惑的に語ったものはない。

内容(「BOOK」データベースより)

その絶頂と凋落の境目に立ち、栄光のすべてを背負い、退廃の深淵を予見しつつもなお人間性の未来へ明るさを望んでやまなかった巨匠フルトヴェングラーの主要著作の完訳。ヨーロッパの精神文化の深みをこれほど見事に魅惑的に語ったものはない。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 白水社; 新装版 (2005/1/24)
  • ISBN-10: 4560037280
  • ISBN-13: 978-4560037287
  • 発売日: 2005/1/24
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 414,992位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
たとえばフルトヴェングラーは、ブルックナーに関連して「不完全ではないことが偉大なのではなく、偉大とは真に偉大なものを含んでいることだ」と言う。これはブルックナーについて語っている以上に、彼自身の演奏態度を示すものであり、さらには「音楽」というジャンルを超えて、私たちの美的判断、生きるというそのことの批評にまで及んでいるように思われる。

トスカニーニやカラヤンが音楽について語ったとすれば、それは彼らの音楽を理解するための補助の役割を示し、それだけでしかないだろう。だがフルトヴェングラーのそれは、いわば文明批評、人生観にまでかかわるものになってしまう。彼にとっての音楽とは、まさに彼の全存在をかけた表現であり、彼の演奏のほうもまた、単なる演奏にとどまらず、私たちの全存在に語りかけてくる圧倒的な出来事として体験される。
「私の音楽を理解する者はあらゆる悲惨から抜け出すことができる」と語った、ベートーヴェンの言葉が思い出される。

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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ハスキルfan トップ500レビュアー
形式:単行本
新潮文庫の「音と言葉」は抄訳でしたが、こちらでは完全に訳しています。
比較して読むと面白いかもしれません。
巨匠の音楽に対する考え方が判り、音楽を鑑賞する上で参考になるものと思います。

価格はやはり高いですが、多くのフルトヴェングラーのコアなファンの方や研究家の方は手にされているんでしょう。
読むのに時間はかかりますが、興味深い論文・評論集です。
このレビューは参考になりましたか?
形式:単行本|Amazonが確認した購入
音と言葉 Ton und Wort と言う原題は(一論文のタイトルでもあるが)さしずめ"音楽と文学"と言う意味で付けられたものであろうか。作曲家、指揮者、そして知性の人のこの論文集は、唯一生前に出版されたもので、主要な32の論文と講演からなっている。

ただの音楽の解釈学でも、演奏法でも、音楽評論でもない巨匠の(文明史論的)論考は、決して音楽から離れる訳ではないが、それ以上の何物かを読者に考えさせる。アルトゥール・シュナーベルなどの無調音楽作曲家や、新即物主義と言われる芸術運動に鋭く文明の危機を感じ取っていたのであろう。演奏者としても凡庸な他の指揮者に対して、心の中で批判的に危機を感じ取りながら、有機的、創造的演奏法を目指し実現させてきた。

ベートーベンの音楽について(1918年) 冒頭の論文
  "私はここで、かの高名な音楽家、私たちすべてが熟知していると信じ、すでに人間文化の遺産としてゆるぎなき地位を獲得している音楽家について語ろうとしているのでは"ない"。
音楽行為(ムジツィーレン)について、有機的、創造的なそれを目指し、また深く文化的危機に逆らいながら論考しているので、最初から既成概念への否定で出発する。彼の信ずる真の芸術、音楽を語るために、これら断定的否定はよく顔を覗かせる...

ベートーベンと私たち
---「第五シンフォニー」第一楽章に付いての省察(1951年)
第五交響曲は彼の最も得意なレパートリーであり、数々の感動的録音が残されているが、例のリズム動機、リズムテーマの意味するものや演奏法に至るまで、楽譜に基づき事細かに省察している。標題音楽と異なり、絶対音楽には文学的手がかりが何もない状態、しかし、作曲家の意図を楽譜のみから、手稿にもあたって導きだし、(他の指揮者の、フルトヴェングラーは楽譜に基づいていないと言う)批判に答えているようにも見られる...
ベートーヴェン:交響曲第5番

この大部の論文集を締めくくるにあたって、"偉大さはすべて単純である" (1954年)で終わっている。彼自身の経験に基づいて、現代の芸術状況をあくまでも危機的ととらえ、鋭く警鐘を鳴らしている。

参考:
フルトヴェングラー 音楽ノート
フェルトヴェングラーの手記
ヴィルヘルムフルトヴェングラー 権力と栄光 巻末に全ディスコグラフィー
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