フルトヴェングラーの指揮するベートーベンの第5交響曲を聴いて以来、たいしてクラシックに興味の無かった私が豹変。最近ではクラシックのCDばかり買うようになった。だいたい器楽演奏を聞いて泣く感性なんてカケラも持ち合わせていないはずの私が、彼の指揮するベートーベンだけはどうしても目頭が熱くなってしまう。
楽団員を戸惑わせることもあったと言うことで「振ると面食らう(フルトヴェングラー)」なんてシャレもあるぐらい独特の指揮棒の振り方をするとの事。
今回、初めてこのDVDで彼が指揮する姿を見ることができた。
機械的にタクトでリズムを取るのではなく、何か音楽的霊感を楽団員との間でやり取りしているようだ。テルミンの演奏者をちょっと思い出したり。彼は何か「気」のような波長を送ることができたのではないかと思ったりもする。指揮するだけでなく、タクトを通して音楽を「受信」していたのではと言われたりもするフルトヴェングラー。
もっと凄い話になると、彼が指揮台に上がらずとも、他の指揮者の演奏に彼が顔を見せるだけでオーケストラの音が変わってしまったという。
現在、残念ながら入手は困難のようだが、機会があればこのDVDは観ていただきたいと思う。