みんながいい、いいって言うので、買ってみました。
環境はPC→CARAT-TOPAZ Signature→ATH-A900Tiです。
プレイヤーはuLilithで、WASAPIで64bit出力で聞いています。
TOPAZ Sigの付属ケーブルは、プリンターやUSB接続のHDDなんかで
見かける普通のありふれたUSBケーブルで、コレとの比較になります。
音の変化を箇条書きにします。
●初めはケーブルで変わるのかと半信半疑でしたが、接続を何度も
変えながら同じ曲を比較していくと確かに変化はありました。
他の方も言われているように、ベールを剥がしたようなという感じで、
もっと具体的に言うと、ライブ盤などで観客の声援が入っている時、
曲が盛り上がるとよく分からなくなる声援が、曲と分離してはっきり聞こえます。
さらに驚いたのは、編集で声援が曲の中盤で意図的にフェードアウトし、
曲の終わりで再びフェードインしてくるのまでわかります。
TOPAZ Sigはとても分離が良く、音楽が立体的に聞こえるのですが、それが一層
顕著になります。
●今までのUSBケーブルがイメージ的に20Hz〜20kHz位を出してたとすると、
GT2は5Hz〜50kHzくらいだしてるような、音域の広がりを感じます。
FLACで聞くと、分離がいいことと合わせて、本当に音の洪水と言っていいほど
情報量が多くて、こんなに情報が入ってたことに驚きました。
●音のスピードが速いです。曲によっては「あれ?こんなにノリノリな曲だった
かな?」と思うくらいです。
自分が感じたスピードというのは、一つ一つの音が本来の残響時間で鳴っているな
という感じで、TOPAZ Sig付属のUSBに変えると妙な付帯音を伴って鳴っているような、
本来の残響時間より長く音が鳴っているような感じがしました。
GT2が余韻や響きがないというのではありません。
●ボリュームによる音(質?)の変化が少なくなったと思います。
ボリュームを小さくしても全体的に音が聞こえ、以前だったら耳が痛くなるほどの
ボリュームでも耳が痛くならなくなりました。
いいことばかり書いても良くないので、自分が感じた悪いことも書きます。
まず、音の洪水にさらされるため、J-POPなどであまり音一つ一つを聞かせようとして
作られてない曲ではバランスが変わって聞こえます。
自分はちょっと聞きたくない音まで聞こえるようで、曲を選ぶなと思いました。
逆に、ヒーリングやクラシック、ジャズの名盤ように音一つ一つまで堪能できる音源では
むしろ幸せな洪水にひたれるでしょう。
GT2のピアノ曲は個人的に最高でした。
あと、音域が広くなったようだと書きましたが、特性がフラットではないようです。
曲によっては低音高音の音成分が増えたせいで相対的に中域がわずかに引っ込んで聞こえます。
よーく聞くと中域のボリュームは決して引っ込んでいるわけではないのですが、
曲によって低音のドスつきが強すぎたり、高音のシャリつきが気になったりします。
ボーカルメインの曲で前よりフラットに聞こえる曲もあるので、ドンシャリというよりは
フラットでミドルを少しカットしたイメージでしょうか。
と言っても極わずかなので、たぶん長く聞いてると慣れるレベルだとは思います。
試してみないとわからないもので、ケーブルだけ変えてここまで変わるとは思いませんでした。
自分は、音楽を聞くときは表題のとおりのスタイルで聴くので買って良かったと思いました。
値段的にも、青天井のオーディオ機器の中では比較的入りやすいのではないかと。
ただ、何かしながらJ-POPを聞き流すようなスタイルには向いてないなと思いました。
いやでも集中力が音の洪水に飲まれてしまうので。
最後に、60cmは意外と短いです。
劣化を考えてできるだけ短くと思いましたが、このケーブルはかなり頑丈にシールドされて
いるので、取り回しに苦労するくらいなら1.2mをオススメします。
このケーブルはしなり方向には柔軟なのですが、ねじり方向には相当硬く、
取り回しに苦労しました。